シロワニ
分類: 魚類
保護状態: 絶滅の恐れ
食性: 肉食
寿命: 野生: 15 年 以上
体長: 2 ~ 3 メートル
体重: 90 ~ 160 キログラム
シロワニは、飼育下の環境にもよく適応する。その恐ろしい外見から、水族館では人気者だ。
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
シロワニは、別名サンドタイガーとして知られており、本来の性質が誤解されるほど、獰猛な顔つきをしている。シロワニの体は大きく、口を閉じていても、あらゆる方向に突き出ている鋭い歯を持つ。それにもかかわらずシロワニは従順でおとなしく、人間を襲うとすればなんらかの原因で興奮したときだけである。
体の上部は灰褐色で錆色(さびいろ)の斑点があり、下部は白い。口先は平たい円錐形で、尾ビレは下部に比べて上部がかなり長く、楕円形に近い形をしている。体長は2~3.2メートルほどだ。
その名前は、砂浜のある海岸線に生息する傾向が強いことに由来しており、海岸に近い波打ち際の海底で獲物を求めて回遊しているのがしばしば目撃されている。シロワニは、東太平洋を除く世界の温水域または熱帯海域で見ることができる。
シロワニは海面に浮上して空気を吸い込む唯一のサメとして知られている。水中で動かずに獲物を捜すことができるように、その胃に空気を貯める。食欲旺盛な捕食動物であり、夜間にエサを食べ、海底付近に留まっている。主食は小魚だが、甲殻類やイカなども食べる。群れで獲物を襲い、漁網さえも攻撃することでも知られている。
シロワニは広く分布していて、食用として捕獲されることもない。しかし、繁殖率は低く個体数が減少しやすいために、絶滅危惧種に指定されており、多くの生息域で保護されている。