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15周年記念セミナー「ワールド・イズ・ブルー」
“深海の女王”シルビア・アール博士が講演
2010年9月16日

シルビア・アール博士、葛西臨海水族園を訪問

 米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者で海洋学者のシルビア・アール博士が、日経ナショナル ジオグラフィック社が主催する日本版15周年記念セミナー「ワールド・イズ・ブルー」に合わせて来日、8月1日(日)に公益財団法人・東京動物園協会が運営する葛西臨海水族園(東京都江戸川区)を訪問しました。

 同園の上田恭幸園長は、「日本人が古くからいかに海や魚を愛していたかを今の子ども世代に伝えるのが水族館の役割であり、そのためには様々な外部機関とのコラボレーションが欠かせません。博士にはぜひ日本のアニメーション映画「崖の上のポニョ」をぜひ見てほしい。この映画の中には海を愛する日本人の気持ちが表現されています。」と話しました。

 その後、坂本和弘副園長の案内により、園内のマグロの回遊水槽、各海域別の水槽を一巡、特に博士本人の専門である深海生物の水槽前では長時間足を止め、坂本副園長に多くの質問をするなど熱心に視察しました。中でも、南極海、北極海の生物展示は、おそらく他国のどの水族館にも無いような素晴らしい展示と絶賛。その後、水質・水温管理などを行う水族館の舞台裏ともいえる各種施設を視察し、その優れた管理技術に驚きを隠せない様子でした。

 視察にご協力いただいた葛西臨海水族園の皆様に厚く御礼申し上げます。

シルビア・A・アール Sylvia A. Earle

1935年米国ニュージャージー州生まれ。海洋探検家、海洋学者で、米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者。ニューヨーク・タイムズ紙から「深海の女王陛下」「チョウザメ将軍」などのニックネームを与えられ、1998年にはタイム誌の「地球のヒーロー」に選ばれた。海洋生態系調査における第一人者として総計6500時間以上におよぶ70回以上の潜水遠征をし、海中1000メートルでの単独潜水を含むさまざまな潜水歴を持つ。2009年には、「世界を変えようとしている人物」に毎年贈られるTEDプライズを受賞。海洋版「Google Earth」の生みの親としても知られる。

著書紹介
ワールド・イズ・ブルー
乱獲、汚染、絶滅――母なる海に迫る危機

『ワールド・イズ・ブルー
乱獲、汚染、絶滅――母なる海に迫る危機』

シルビア・アール著、古賀祥子 訳
定価(2200円+税) ※税込2310円
四六判、上製、本文320ページ
8月2日発行

(本書の紹介:カバーそでより)
約40億年前に生命誕生の舞台となり、今もすべての生物にとってかけがえのない海に、重大な危機が迫っている。米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者のシルビア・アールは警告する。1950年代以降、大型魚の数は約1割にまで減少し、浅い海のサンゴ礁のほぼ半数が消失。さらに、“死の海域”の急増や酸性化など、深刻な問題が山積みにもかかわらず、海の保護は遅れている。海はもう待てない。海を知り、行動することからまず始めよう。海と私たちの未来を守るために――。豊富な体験と最新の知見をもとに、海洋生態調査の第一人者が訴える「青い地球」の憂鬱な現実と明日への処方箋。


深海の女王がゆく
水深1000メートルに見たもうひとつの地球
『深海の女王がゆく
水深1000メートルに見たもうひとつの地球』

シルビア・アール著、伯耆友子 訳
定価(1200円+税) ※税込1260円
四六判、上製、本文96ページ
7月26日発行予定

海洋版「Google Earth」の生みの親で、米大統領やロシア首相と海洋保護でわたり合い、、09年「世界を変える人物」として米国で表彰された今もっとも目を離せない海洋学者が語る! 独占インタビューを収録!


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