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人間と野生生物の共生を目指して
ボルネオ保全トラストによるトークショー
ハンティングワールド銀座店で開催
2008年9月30日

 去る9月20日、ボルネオ島の自然を守るBCT(ボルネオ保全トラスト)事業の最高執行責任者でBCTジャパン理事長の坪内俊憲さんと、同団体の理事を務める旭山動物園の副園長、板東元さんによるトークショーが開かれた。会場となった東京の銀座6丁目のハンティング・ワールド銀座店には、環境問題に関心の高い老若男女が集った。
 トークショー会場ではボルネオの写真展示の他、ナショナル ジオグラフィック「迫りくる温暖化の脅威」の写真も展示された。

 ボルネオ島と聞いて、多くの人が抱くイメージとはどんなものだろうか?
 そこは野生生物の楽園だ。地球上でも有数の生物多様性を誇る。オランウータンなど223種の哺乳類、358種の鳥類、そして未発見の種も多いといわれる昆虫類など、多様な生態系が息づいている。
 その豊かな自然が、いま危機に瀕している。食用油やバイオ燃料の原料として多目的に使われるパーム油の一大生産地であり、そのためのプランテーション開発が急速に広がっている。

 かつて島の大半を占めていた広大な熱帯雨林がどんどん伐採され、森は見るも無惨な姿をさらけ出している。その結果、これまでは森を自由に往来して繁殖してきた野生動物たちの生活圏を奪い、貴重な生態系に致命的なダメージを与えつつある。そんな中で、分断された森をつなげて回廊を作ろうとしているのがBCTだ。

 人間のエゴともいえる開発を最優先するのではなく、かといって自然保護を金科玉条として開発を認めないのでもない。「野生生物と人間が共生できる社会を作る」のが理想だと語る坪内さんたちの話に、参加者は熱心に耳を傾けていた。



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