「捨てられない」は病気かもしれない?
整理整頓が苦手な人と、
ホーダーの境界線はどこにあるのか。
価格:本体 1,900円 + 税
ランディ・O・フロスト、ゲイル・スティケティー著
四六判 368ページ 日本語翻訳版、ソフトカバー
2012年1月30日発行
ISBN:9784863131316
直販用商品番号:G11520
「捨てられない」は病気かもしれない?
整理整頓が苦手な人と、
ホーダーの境界線はどこにあるのか。
価格:本体 1,900円 + 税
ランディ・O・フロスト、ゲイル・スティケティー著
四六判 368ページ 日本語翻訳版、ソフトカバー
2012年1月30日発行
ISBN:9784863131316
直販用商品番号:G11520
ニュースでも度々話題になるゴミ屋敷。病的なまでにモノを溜めこむ「ホーディング」行為はなぜ止められないのか。整理術の本がベストセラーとなるほど関心を集める一方で、ホーディングは減らず、生活の破綻や社会問題を引き起こす。誰の心にも多少はある「捨てられない」執着が、病的なレベルに至るのはなぜなのか? 解決策はあるのか? 具体的な例をあげ、原因と対処法をさぐる。著者は10年以上にわたりホーディングを専門に研究してきた数少ない専門家。
本書で取り上げられているホーダーの思考・行動パターンの例です。当てはまるものはありますか?
□ 嫌なことがあっても買い物をすると気持ちが晴れる。
店員がほめてくれると気持ちが高揚し、自分が大切な人間、価値のある人間として丁寧に扱われることに安心する。
□ 取っておいたモノをたくさん捨ててしまうと、自分自身の一部を失ったように思う。
自分が収集したモノは自分の歴史の一部であり、ひいては自分自身と一体と感じる。これらのモノを捨てることは、生きた証や自分の身を捨てるようで耐えがたい。
□ 動物を助けるのは自分の使命であり、自分にしかできないことだ。
飼育不能なほど多くの動物を集めてしまう。自分の行動は動物を救う使命の一部であると考え、自分にはそれをする特別な力や能力があると考える。
□ 瞬時に思いつく選択肢が多すぎて、どれも正解のように思え、ひとつを選択することができない。
自分の頭は「枝の多すぎる木」のようなもので、枝が絡みあい、すべての先端はわかっているもののどれを選択すればいいかが分からない。しかも自分の考えが速すぎて、次々に別のトピックに移るため、物事を整理して考えられない。
□ モノを目にすると、それが必要なときに手元になかったらどうしよう、と感じる。
今すぐに必要なモノではないが、必要になったときに手許にないと心配だ。さらに、何かに出合ったときにそれを手に入れないと、二度と手に入れられないのではないかと感じて、いてもたってもいられない。
□ 自分にとって意味のないガラクタなど存在しない。
自分の持ち物一つひとつ全てについて、語るべき物語がある。そのどれについても驚くほど細かく記憶しており、他人には不要なガラクタと見えるものであっても、自分にとって不要なものなど一つもない。
※これは本書から抜粋した一例です。病気の診断には使用できません。
※全て英語
カンサス大学にて博士号を取得。スミス大学心理学教授。著書に強迫性障害(OCD)、ホーディング、完璧主義などにおける研究書が多数ある。各地で講演や指導をおこなうなど、ホーディングの治療と理解のために精力的に活動している。
ボストン大学社会福祉学教授。強迫性ホーディングとその治療を専門に研究している。フロストと共同で精神医療従事者に向けたホーディング対応マニュアルの作成にたずさわる。
英米文学翻訳家、東京外国語大学卒。おもな翻訳書に『ねじとねじ回し』『サックス博士の片頭痛大全』(共訳)(早川書房)、『勝てるビジネスチームの作り方』(筑摩書房)『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか』(日本経済新聞社)など多数。