120周年の歩み

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“Inspiring People to Care About the Planet”
この言葉は、創刊120年を迎えた「ナショナル ジオグラフィック」誌が掲げる新たなモットーだ。地球のありのままの姿を伝えることで、私たちが暮らす、この星への関心を高めてもらいたい、そんな思いがこもっている。1888年の創刊以来、120年にわたって続けてきた、旺盛なる好奇心をもって世界の森羅万象を紹介するというスタンスが抜本的に変わることはないだろう。ただ、これまでよりも少しだけ踏み込んで、私たち人類が暮らす生命の惑星、地球について、心のどこかでいつも考え、思いやる姿勢をもつこと。それがやがては、地球を守り、自分たち人類を守ることにつながっていく。そう信じて、これからも世界へ開かれた窓のような雑誌でありたい。

文=藤田 宏之 本誌日本版編集長

ナショナルジオグラフィック協会が支援した冒険・調査プロジェクト

調査研究 2007年 恐竜のミイラ化石
「ダコタ」の詳細が明らかに
恐竜のミイラ化石「ダコタ」の詳細が明らかに

2000年に米国中西部ノースダコタ州で発見された、草食恐竜の一種ハドロサウルスの化石化したミイラの詳細が明らかになりました。発見地から「ダコタ」と名づけられたこのミイラ化石には、体の多くの部分に皮膚や筋肉などの軟組織が残っていました。これまでに見つかった恐竜のミイラ化石で、これほど良い保存状態のものは初めてです。
Dr. Phillip Manning (c)2007 National Geographic

ニュース
体の多くの部分に皮膚や筋肉などの軟組織
恐竜のミイラ化石「ダコタ」の詳細が明らかに



調査研究 2006年1700年前の
『ユダの福音書』修復・公開
1700年前の『ユダの福音書』を修復・公開

エジプトで発見された1700年前のパピルス文書『ユダの福音書』の修復・翻訳を行いました。新約聖書ではユダは裏切り者として非難されていますが、新たに発見されたこの福音書には、ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは、イエス自身の言いつけに従ってしたことだと書かれています。
Kenneth Garrett (c)2006 National Geographic Society

2006年5月号日本版特集
ユダの福音書を追え



発見 2002年古代インカのミイラを
大量発掘
古代インカのミイラを大量発掘

遺伝子研究の見地から、人類の祖先と仮説される2002年、南米ペルーの首都リマの郊外で、古代インカ文明の巨大墓地と2200体余りのミイラを発見しました。これらの遺体が埋葬されたのは1480~1535年の間で、一時代の墓地としてはペルーで最大のものでした。
(c)National Geographic Society

2002年5月号日本版特集
インカのミイラ



発見 1997年人類最古の足跡発見
人類最古の足跡発見

遺伝子研究の見地から、人類の祖先と仮説される「アフリカのイブ」。その仮説を裏付けするように、1997年8月、南アフリカ共和国の海岸近くで現生人類としては最古の足跡の化石をリー・バーガー博士らが発見しました。この記憶に新しい発見もナショナル ジオグラフィック協会の支援の成果のひとつです。

1997年9月号日本版特集
発見、人類最古の足跡



探査 1985年タイタニック号の発見
タイタニック号の発見

1985年、ロバート・D・バラード博士は、北大西洋の海底深くに横たわる豪華客船「タイタニック号」の探索を共同指揮し、その場所を探りあてました。 1986年には再び、協会の支援によって設計・開発された潜水艇「ジェイソン2世号」でこの難破船の間近に迫りました。また、これより3年後にも、彼はドイツの巨大戦艦「ビスマルク」が眠る場所を発見しています。
英語版 1986年 12月号より



発見 1984年160万年前の
原人の化石を発掘
タイタニック号の発見

1984年 アラン・ウォーカーとリチャード・リーキーに率いられた発掘隊が、ケニア・トゥルカ湖のほとりで160万年前の原人のほぼ完璧な状態の骨の化石を発掘しました。この化石は、他の冒険・探検の成果とともにワシントンD.C.にある協会のエクスプローラー・ホールに陳列・再現されています。



調査 1978年手話をするゴリラ「ココ」
手話をするゴリラ「ココ」

1978年、フランシーヌ・パターソン博士は、ゴリラとして初めて手話技術を身に付けたローランド・ゴリラのココを紹介しました。ココは約800の単語を使い、過去や未来のできごとに関する質問や受け答えをするまでになりました。また、豊かな感情を表わすこともでき、よろこんで子猫の面倒をみて、自分の子供のように可愛がりました。
英語版 1985年 1月号より



調査 1972年眠り鮫の秘密を探る
眠り鮫の秘密を探る

ユージン・クラーク博士は、メキシコのユカタン半島沖の海中洞窟で発見された“眠り鮫”が仮死状態に陥る原因を解明しようとしています。1972年の現地調査など、クラーク博士の調査は協会が支援する何百もの海洋プロジェクトのひとつにすぎません。
英語版 1975年 4月号より



科学的業績 1969年アポロ11号への支援
アポロ11号への支援

1969年、初めて月面着陸したアポロ11号は、ナショナル ジオグラフィック協会の旗を月へ運びました。宇宙の科学と探査への特筆すべき貢献を讃えて、3人の乗組員には協会からハバードメダルが贈られました。
英語版 1969年 12月号より



発見 1938年3000年前の
巨石人頭像の謎
3000年前の巨石人頭像の謎

マシュー・スターリングは1938年、メキシコ、トレス・ザポテス調査で石像を発見。この巨大な顔の石像から、メキシコ南東部の湿気の多い低地に存在した中米最古の文明、オルメカの謎に迫りました。
英語版 1993年11月号より



冒険 1935年成層圏気球の
最高上昇記録
成層圏気球の最高上昇記録

宇宙時代の開拓者、アンダーソン大尉とスティーブンス大尉は、1935年、成層圏気球エクスプローラー2世号のゴンドラに乗り込み、上空約2万1600 メートルまで上昇しました。この高度は、気球の最高上昇記録として21年間保持されました。密封されたキャビンの中で、彼らは太陽やオゾンや宇宙線にまつわる数々の謎に取り組みました。
「人類の挑戦 冒険と発見の100年」より



探検 1934年バミューダ沖の深海調査
バミューダ沖の深海調査

科学者であり冒険家でもあるウィリアム・ビーブとオーティス・バートンは、1934年、深海探査用の潜水球に乗り込み、水深800メートルまで潜りました。ビーブ博士は協会が支援したバミューダ沖の深海調査の内容を、1934年12月号で「夜より暗く、火星同様に未知である新世界への旅」として語っています。
「人類の挑戦 冒険と発見の100年」より



冒険 1920年北極点の上空飛行
北極点の上空飛行

1920年代の終わりに、リチャード・E・ビルドとペットのテリア犬“イグルー”は、世界で初めて北極点と南極点の上空飛行に成功しました。ビルドはその後「ナショナル ジオグラフィック」の編集長であるギルバート・グロブナーに南極大陸の未踏地探検の計画を伝え、それも実行しました。
英語版 1926年 9月号より



発見 1911年インカ帝国の空中都市・
マチュピチュの発見
インカ帝国の空中都市・マチュピチュの発見

1911年、アンデス山地の奥深いジャングルを切り進んだヒラム・ビンガムによって、インカの神聖な都市マチュピチュが発見されました。彼は何百年もの間、謎であった雲間にそびえるインカ帝国の城と人々の暮らしを解明し、ベールに包まれていた帝国の繁栄を明らかにしました。
英語版 1964年 2月号より

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