120周年の歩み

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2008年、創刊120周年を迎えたナショナル ジオグラフィック誌。人跡未踏の極地をめざし、ペルーのマチュピチュ遺跡などの忘れ去られた文明を追いかけ、地球の現状をありのままに伝えてきた本誌が、次に向かう先とは?

“Inspiring People to Care About the Planet”
この言葉は、創刊120年を迎えた「ナショナル ジオグラフィック」誌が掲げる新たなモットーだ。地球のありのままの姿を伝えることで、私たちが暮らす、この星への関心を高めてもらいたい、そんな思いがこもっている。1888年の創刊以来、120年にわたって続けてきた、旺盛なる好奇心をもって世界の森羅万象を紹介するというスタンスが抜本的に変わることはないだろう。ただ、これまでよりも少しだけ踏み込んで、私たち人類が暮らす生命の惑星、地球について、心のどこかでいつも考え、思いやる姿勢をもつこと。それがやがては、地球を守り、自分たち人類を守ることにつながっていく。そう信じて、これからも世界へ開かれた窓のような雑誌でありたい。

文=藤田 宏之 本誌日本版編集長

ナショナル ジオグラフィック協会


「人間とのかかわりという視点から未知の世界をわかりやすく伝えたい」…2代目会長となったグラハム・ベル(写真右)の精神は、100年以上の時を経ても変わることなく受け継がれ、地理学の領域を超えた多彩な分野で新たなる"未知"に挑み続けています。

人類の偉業に大きく貢献

地球上の「冒険」と「発見」を支え、全世界に伝えてきたナショナルジオグラフィック協会。「地理知識の普及と増進」を目的に、1888年1月、初代会長を努めたガーディナー・グリーン・ハバードや電話を発明した科学者グラハム・ベルなど有識者33名によって設立された世界有数の非営利団体です。同年10月、会員誌「ナショナルジオグラフィック」創刊。そして1905年、2代目会長のベルが抜擢した編集者ギルバート・H・グロブナーにより最初の写真ストーリーが誕生しました。現在では、「地球と人をより広く、より深く知りたい」という一般の人から著名な探検家、科学者や政治、経済、芸術など各界のリーダーまで世界180ヵ国 850万人の知的好奇心を満足させるビジュアル雑誌へと成長しました。“ブライトリー・イエロー”(輝く黄色)と呼ばれるこの黄色い縁取りの雑誌は、米国では教養のある家庭のシンボルとして広く読まれ、親子や夫婦の会話の素材として、高い人気と信頼を得ています。

米国ナショナル ジオグラフィック協会のwebサイト


1960年以降、アフリカ東部で初期人類の化石発掘を続ける 故ルイス・リーキー(右)と息子のリチャード・リーキー。

21世紀、世界のチャレンジャーを応援するのは、あなたです。

記憶に新しいところでは2006年の「ユダの福音書を追う」、古くは「インカ帝国の空中都市“マチュピチュ”発見」、「ジェーン・グドール、野生チンパンジーの研究支援」、「日本人探検家・植村直己、世界初の北極点単独踏破」、「1993年、アルプス氷河で発見された5000年前のミイラ“アイスマン”」、「沈没したタイタニック号の発見」など、自然、探検、歴史、地球環境、科学、宇宙など領域を超えた調査・探検プロジェクト(約8,000件)を100年以上にわたって支援してきました。その額は、教育や公共活動への支援を含めると年間約60億円にもおよんでいます。これらの協会の活動は、会員の年会費(ナショナル ジオグラフィック購読料)によって支えられています。その成果の一部は「ナショナルジオグラフィック」の誌面を飾るだけではなく、書籍やDVDとしても会員の皆様に提供しています。

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