写真で世界に挑む

ナショナル ジオグラフィック国際写真コンテスト2008 結果発表
恒例のナショナル ジオグラフィック国際写真コンテスト2008の国内審査が昨年10月14日に行われました。応募作品5293点の中から、「人」「自然・動物」「風景」のテーマごとに最優秀賞、優秀賞、特別賞が決定。最優秀賞の3点は日本代表として、米国ナショナル ジオグラフィック協会で開催される世界大会に送られました。



審査員講評

   
審査員●野町 和嘉(写真家)

人部門の最優秀賞「静かなる祈り」は、余分なものを一切省いた静謐さが漂う作品だ。さざ波、男性の表情、垂れた後ろ髪、これらすべてがそろった瞬間をとらえているのが見事。「自分だけの発見」が表れた一枚だ。選に漏れた作品には、デジタルデータの後処理がまずいものが目立った。写真はシャッターを押した時点でほとんど決まる。その自覚をもって撮影にのぞんでほしい。

審査員●織作 峰子(写真家)

日本の代表作品として、文化を意識していることを選考のポイントにした。なかでも、人部門の特別賞「雪の夜」は、雪国の厳しい自然に耐えて生きるたくましさや、昔の日本人がもっていた我慢強い気質や気骨を感じる。風景部門の作品はどれも、日本ならではの風習を写していて、光のとらえ方も上手だった。動物の写真はレベルアップしていたが、人部門ではもっと意表をつく作品を見たかった。
 
審査員●石橋 睦美(写真家)

完成度が高かったのは自然・動物部門。最優秀賞「愛の餌渡し」は、黄色い背景に三つの被写体がくっきり浮かび上がり、被写体にまっすぐ向き合う様子がうかがえた。風景部門では人の生活風景が選ばれ、いわゆる景色の写真が残らなかったのが残念。お手本のある風景ではなく、撮影者の意識が介在する、自らが見つけだした風景で勝負してほしい。日本にもまだまだあるはずだ。

特別審査員●藤田 宏之(日本版編集長)

どこにでもあるような情景の中で、ふとした瞬間の感動や美を切り取って表現する。写真と俳句は似ているが、今回は3部門ともに、それを実感させる作品が目立った。「精霊流し」や「夏の名人戦」は、多少直截ながら季節感もあり、“見る俳句”の趣がある。そうした作品が全体に増えた気がしたが、デジタルカメラなどの普及で写真が身近になった結果だとすれば、大歓迎だ。

ナショナル ジオグラフィック国際写真コンテスト2007 賞金・賞品

最優秀賞 4点(各テーマ1点)
表彰盾、賞金30万円 
副賞=キヤノンEOS KissデジタルX/EF-S18-55mmF3.5-5.6II USMレンズKit

優秀賞 4点(各テーマ1点)
表彰盾、賞金5万円 
副賞=キヤノンPIXUS MP810

特別賞 4点(各テーマ1点)
表彰盾、賞金5万円 
副賞=キヤノンPIXUS MP810

特別審査員賞 4点(テーマ問わず)
表彰盾 
副賞=ANA国内線往復航空券2名分を2点、ハンティング ワールドBATTUE LEATHER DUFFLEを2点

主催:日経ナショナル ジオグラフィック社
特別協力:ナショナル ジオグラフィック協会
特別協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
協賛:全日本空輸株式会社
ハンティング ワールド ジャパン株式会社

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