NATIONAL GEOGRAPHIC






第9号
[5月26日]
ジェームズ・L・
スタンフィールド

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クリス・ジョンズ
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マイケル・ニコルズ
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第1号
[3月24日]
ジョディ・コッブ
創刊前号
[3月17日]
ジョエル・サートレイ







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 アフリカ・コンゴのンドキの森を取り上げた「ナショナル ジオグラフィック」誌の特集(1995年7月号掲載)は、マイケル・ニコルズ(左)がこれまでに手がけた中でも、特に誇りに思っている仕事だという。「この記事がきっかけでンドキの森に注目が集まり、伐採業者もコンゴ共和国政府も、国際的な広報活動抜きではもはや開発を続けられなくなった。現地で自然保護活動に取り組む人々の力にもなれた」とニコルズは説明する。

 野生のトラたちが直面する危機をニコルズが徹底的に取材した特集「森の王者トラを救う」と「野生の母トラ、シーター」(ともに1997年12月号掲載)も、大きな反響を呼んだ。2年に及ぶ長期取材の計画立案の段階で、ニコルズはインドの国立公園に生息するトラたちの姿をつぶさに写し出そうと決めた。ところが、このプランはたちまち大きな壁にぶつかった。その国立公園で許可されていた唯一の取材方法はゾウの背に乗って撮影するというやりかたで、これでは必要な写真を撮れるはずがなかった。そこでニコルズは、もっと自由に撮影する許可を求めて州の監督官庁にかけあった。特集の教育的価値を訴えて森林局長を説得し、トラに近づいて撮影する許可を取り付けたのだ。1日に2時間以上ゾウに乗って園内を回れるようになったし、水場の近くに観察テントとカメラも設置できた。

 「人間がトラに近づくのは、ほぼ不可能に近い。だから世間で目にする写真はたいてい、檻の中のトラを撮ったものだ」とニコルズは説明する。狙った写真のいくつかは、観察テントからの撮影で撮ることができた。だが、それでは撮れない姿もあり、もっと別の方法が必要だった。そこでニコルズは、ナショナル ジオグラフィック協会の技術スタッフと協力して、画期的な解決策を編み出した。カメラと多数のストロボを接続したこのシステムは、その場に現れた動物を赤外線で検知してシャッターを作動させ、自動的に撮影するというものだ。こうした方法を駆使して撮った写真は、読者の高い評価を得た。「疑う余地のない光景をとらえた切れ味の鋭い写真から、読者は動物たちのまぎれもない野性を感じとったのだろう」とニコルズは言う。




優美な雌トラのちょっと情けない表情を、自動撮影でとらえた1枚。ニコンF90にストロボ3台(ニコンSB-25)を接続し、赤外線自動撮影装置「トレイルマスター」を使って動物が通るとシャッターが切れるようにした。マイケル・ニコルズは写真を通じて自然環境の問題に人々の関心を集め、自然保護活動のための資金調達に貢献してきた。集まった資金が野生のトラの未来を守るために役立つことを、ニコルズは望んでいる。


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