NATIONAL GEOGRAPHIC






第9号
[5月26日]
ジェームズ・L・
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第1号
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ジョディ・コッブ
創刊前号
[3月17日]
ジョエル・サートレイ







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 「ナショナル ジオグラフィック」誌で活躍する写真家デビッド・アラン・ハーベイ(左)は、取材する土地の“本質”をフィルムにとらえようとする。事実を誠実に、視覚に訴えかける表現で伝える彼の手法は、その土地の景観だけでなく、人々が紡ぐ思いや出来事を、時を超えて描き出す。取材期間にも掲載できる写真の数にも制約がある中で、この仕事に取り組むのは容易ではない。

 スペイン・カタルーニャ地方の中心都市バルセロナを取り上げた1998年12月号の特集は、わずか4週間の取材期間で仕上げたものだ。ハーベイは13枚の写真でカタルーニャ人の気質を、仕事で見せる実際的な面と、派手で快楽主義的な面の両面から巧みに表現してみせた。「ストーリーを端的に表す“シンボル”に、あらゆる情報を凝縮させるのがポイントだ。限られたスペースにあれこれ全部並べることはできないからこそ、この手法が重要になる」

 1978年3月号のスペイン特集で、事前の調査でハーベイが選んだのは以下のようなキーワードだった―情熱、地中海、カトリック的世界観、個人主義、伝統、孤立主義。マドリッドで読んだ新聞で、野生馬狩りの行事があることを偶然知ったハーベイは、13時間も車を走らせてガリシアに行った。「男たちが野生馬を追い立てて地面に引き倒し、たてがみを刈るんだ。スペイン人の男らしさを象徴するような光景で、闘牛ほど月並ではないのも気に入った」とハーベイは言う。

 こうした作品は、計画的に撮れるものではないとハーベイは強調する。「下調べをして現場に入ったら、あとはその場の状況に集中するしかない。何が撮れるかは予想もつかないからね」。もちろん多少の運も必要だし、周囲の人々にとけこむ協調性も求められる。「その場にすんなり仲間入りできれば、こちらが神経を張りつめていないことは自然に伝わる。そうすれば相手も打ちとけてくれて、いい写真が撮れる」



猛々しい雄馬の姿は、情熱と独立心のシンボルだ。デビッド・アラン・ハーベイはスペイン特集の取材中、偶然見つけた野生馬狩りの行事で、この光景を思いがけず撮ることができた。事前の十分な下調べと準備は大切だが、取材に入ったら予想外のシャッターチャンスに備え、現場の状況に集中することが特に重要だとハーベイは考える。


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