NATIONAL GEOGRAPHIC






第9号
[5月26日]
ジェームズ・L・
スタンフィールド

第8号
[5月19日]
サム・エイベル
第7号
[5月12日]
クリス・ジョンズ
第6号
[4月28日]
マイケル・ヤマシタ
第5号
[4月21日]
マイケル・ニコルズ
第4号
[4月14日]
デビッド・デュビレ
第3号
[4月7日]
ウィリアム・アルバート・アラード
第2号
[3月31日]
デビッド・アラン・ハーベイ
第1号
[3月24日]
ジョディ・コッブ
創刊前号
[3月17日]
ジョエル・サートレイ







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 京都の芸者たちを撮るにあたり、コッブには当初はわずかな手がかりしかなかった。「芸者という職業は、厳しい秘密主義が前提となっていて、彼女たちの日常生活や知りえた秘密もまた、外界には知らされません」。コッブは芸者たちと少しずつ近づきになり、やがて一人の芸者を説得して写真を1枚だけ撮らせてもらった。その後2枚目、3枚目と撮影を重ねていくことで、困難な取材をやり遂げた。

 最初に親しくなった一人が周囲の説得に力を貸してくれたおかげで、コッブはお座敷や支度部屋での姿に加えて、自宅にいるときやデート中の写真も撮影できた。また、この写真を補足するために、芸者の身の上話も紹介した。こうして型にはまった“ゲイシャ”像ではなく、一人ひとりの人間として彼女たちを描き出すことができたのである。その成果は1995年に『ゲイシャ:ザ・ライフ、ザ・ボイス、ジ・アート』と題した書籍として出版されて高く評価され、「ナショナル ジオグラフィック」誌の1995年10月号にもその一部を抜粋した特集記事が掲載された。

 コッブはこう語る。「男女の距離を縮め、互いの理解を深めるような企画をもっと手がけていきたいと思っています。世界の多くの地域ではまだ、女性たちが日陰の存在になっています。彼女たちの苦しみと解放への歩みを記録し、報道したいのです。男性たちはこの問題に無関心なようでも、実際にサウジアラビアの女性たちや芸者の写真を目にすると、興味をかきたてられます。男女の理解が深まるには、こうした認識の積み重ねが必要なのです」
ピーター・K・ブリアン


  コッブのアドバイス

本当に興味があるものや夢中になっているものを撮影しよう。被写体についての考えや感じかた、撮影したいと思った理由を自分に問いかけてみるのも大事だ。単にきれいな花や有名な山だからといって撮った写真からは、表面的なものしか伝わらない。
撮影の基礎にあまり自信がない人は、写真講座を受講してみるのもいい。撮影技術全般を教える講座や、自分の目的に合った撮影機材を知るのに役立ちそうな講座などを探してみよう。
単に有名な遺跡を撮影するときも、意欲を持って取り組むことだ。光がいい状態になるときに再訪し、撮影技術、レンズ、カメラの位置、照明を変えてみて、ただのスナップ写真や凡作を超えるものを撮ろう。
朝方と夕方の光は確かに美しいが、ほかの時間帯にも撮影はできる。真昼の光で撮るなら、カメラを高い位置から下向きに構える。光が強すぎたら日陰や屋内で撮ればよい。影が濃く出すぎるときはストロボで光を補う。工夫を凝らし、どんな光も撮影にうまく利用しよう。創造性を発揮すれば必ずできるはずだ。
撮った写真はじっくり検討し、失敗した部分は以後の教訓として生かそう。問題点を修正し、さらに実験的で画期的な工夫をしてみることだ。
雑誌などで面白い写真を見かけたら切り抜いておこう。光の見えかた、異国情緒のある場所や人物など、どこが気に入ったか考えてみよう。どんな写真が自分を触発するのか、知っておくことは重要だ。




コッブが撮影したNational Geographicの特集

2006年2月号 「愛」を探求する
  2003年9月号 21世紀の奴隷




日経ナショナル ジオグラフィック社発行 「プロの撮り方」より

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