NATIONAL GEOGRAPHIC






第9号
[5月26日]
ジェームズ・L・
スタンフィールド

第8号
[5月19日]
サム・エイベル
第7号
[5月12日]
クリス・ジョンズ
第6号
[4月28日]
マイケル・ヤマシタ
第5号
[4月21日]
マイケル・ニコルズ
第4号
[4月14日]
デビッド・デュビレ
第3号
[4月7日]
ウィリアム・アルバート・アラード
第2号
[3月31日]
デビッド・アラン・ハーベイ
第1号
[3月24日]
ジョディ・コッブ
創刊前号
[3月17日]
ジョエル・サートレイ







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 ストロボはさまざまな形で活用する。光をわずかに補ったり、色つきのフィルターを使ったり、露光時間を長くしてストロボも併用したりと、方法は多彩だ。ストロボの閃光を併用すると、被写体の大部分が鮮明に写り、躍動感がもたらされる。決して新しいテクニックではないが、コッブの撮影スタイルにはこの方法が合っているのだ。逆に、マルチストロボの使用や、通常と異なる現像液を使って独特の効果を出すなど、最新流行のやりかたには関心が持てないという。「自分に忠実になるようにと、後輩たちにも話している。流行にあれこれ左右されるのではなく、自分自身のスタイルや考えを持ち、それを通すことが大切だと思う」

 取材のため最初にサウジアラビア入りした報道写真家たちの一人として、コッブは謎のベールに包まれていたこの国の女性たちを撮影し、その暮らしぶりを伝えた(1987年10月号)。「サウジアラビアの文化の中で、女性はきわめて抑圧された存在です。私が撮影を依頼した女性たちは、夫や保護者の許しを得ないと離婚されたり、パスポートを取り上げられたり、追放されてしまうおそれがありました」。コッブは撮影を打診した女性の約9割に断られたが、特集の担当ライターのつてを頼りに、どうにか数人の写真を撮ることができた。この経験がきっかけで、数年後には別の閉鎖的な世界――日本の芸者を取材することになった。



サウジアラビアの少女たちはコッブがカメラを向けても身構えず、黙って撮らせてくれた。文化が違えば、ものごとの受け止めかたやプライバシーについての考えかたも大きく異なる。報道写真家たちがそれまで閉め出されてきた世界をコッブが次々に撮影できたのは、異文化を理解しようと真剣に取り組んできた証だ。


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