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宇宙飛行士って面白い!

一口に宇宙飛行士と言っても十人十色。ラーメンの作り方も、それぞれ違います。
「宇宙飛行士って、大変だけど、面白い!」。彼らの魅惑の日常を、宇宙飛行士を取材して20年以上になるライターの林公代さんに語ってもらいます。
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【第15回】
「1Q84」的世界観(野口聡一さんインタビュー1)
2010年7月29日

 「宇宙に行って人生観が変わりますか?」というのは、宇宙飛行士がもっともよく受ける質問の一つだ。では、日本人で最長の161日間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した野口聡一宇宙飛行士の場合、どうだったのだろう。

2010年5月初旬、ISSから野口飛行士が撮影したメキシコ湾の原油流出の様子。写真右上がミシシッピ川の河口。筋のように原油が流れる様子がはっきりとわかる。左下に白く見えるのは雲。(写真=NASA)

 野口さんは、宇宙にいる間に時間を作っては地球を眺めた。「美しい景色はきりがない」という。さらに2010年初頭から5月にかけてはチリの大地震やアイルランドの火山噴火、メキシコ湾の原油流出といった災害や事故が相次いだ。リアルタイムで起こっていることを伝えられるのが、ISSに人間がいる大きな意味だ。

 メキシコ湾の原油流出事故が起きたときには、ちょっとした光の反射で流出の様子がわかる瞬間を撮影し、NASAの地球観測のページに大きく紹介された。

 野口さんに言わせれば、人間の目は「驚くほどよく見える」らしい。ヨーロッパで洪水が起こったときは、明らかに茶色い水があふれている様子が際立って見えたし、地震が起こって都市が崩壊すると、周囲から白く浮き上がって見える。「あれは何だろう」と望遠レンズを向けてみて、災害地だと気がつく。

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林 公代(はやし きみよ)
福井県生まれ。
日本宇宙少年団の情報誌編集長を経て、フリーライターに。著書に『宇宙の歩き方』、『宇宙においでよ!』(野口聡一氏と共著)など。

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