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宇宙飛行士って面白い!

「宇宙船 冬の砂漠に……」。国際宇宙ステーション(ISS)から本誌に「野口聡一の宇宙で一句」を寄稿してくださっている野口聡一宇宙飛行士。野口さんたちは、ISSでどんな暮らしをしているのでしょう? 宇宙に飛び立つまでに、どんな苦労を重ねてきたのか。一口に宇宙飛行士と言っても十人十色。ラーメンの作り方も、それぞれ違います。「宇宙飛行士って、大変だけど、面白い!」。彼らの魅惑の日常を、宇宙飛行士を取材して20年以上になるライターの林公代さんに語ってもらいます。月2回連載。
> 著者プロフィール

【第4回】
優しい人、フツーの人?
2010年2月12日

 毎回、宇宙飛行士のことばかり書いているが、いったい何で? どんなヤツ? と思われる方もいることだろう。実際、私もなぜ自分がこんな仕事をしているか不思議でたまらない。子どもの頃は、アポロの月着陸にも天体観測にも全く興味がなかったのだから。

 きっかけは「日本宇宙少年団」という、宇宙好きの青少年団体が発行する機関誌の編集に誘われたことだった。高校物理の試験で8点だった苦い過去が頭をよぎったものの、「子ども向けなら何とかなりそう。とにかく編集経験を積みたい」と甘~い気持ちで飛び込んだのだ。

 でも先入観がなかった分、「素」の宇宙飛行士たちに接することができたかもしれない。

1985年に選ばれた日本人宇宙飛行士1期生。向井千秋さん(中央)にも、とんちんかんな質問をしてよく怒られた。でも裏表がなく、頑張る人を正当に評価する。素敵な姉御です。(写真=NASA/JAXA)

 編集部に入ってしばらく経った頃、一本の電話がかかってきた。「毛利ですけど」。当時雲の上の存在だった宇宙飛行士の毛利衛さん(上の写真左)だった。「記事に間違いがあります」

 思わず背筋が凍った。問題の記事とは、「目が悪いと宇宙飛行士になれないのですか?」という団員からの質問に対する答えだった。私は誰に回答してもらえばよいかわからず、天文学者に回答を頼み、目が悪いと難しいというあいまいな回答を載せていたのだ。

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林 公代(はやし きみよ)
福井県生まれ。
日本宇宙少年団の情報誌編集長を経て、フリーライターに。著書に『宇宙の歩き方』、『宇宙においでよ!』(野口聡一氏と共著)など。

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