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宇宙飛行士って面白い!

「宇宙船 冬の砂漠に……」。国際宇宙ステーション(ISS)から本誌に「野口聡一の宇宙で一句」を寄稿してくださっている野口聡一宇宙飛行士。野口さんたちは、ISSでどんな暮らしをしているのでしょう? 宇宙に飛び立つまでに、どんな苦労を重ねてきたのか。一口に宇宙飛行士と言っても十人十色。ラーメンの作り方も、それぞれ違います。「宇宙飛行士って、大変だけど、面白い!」。彼らの魅惑の日常を、宇宙飛行士を取材して20年以上になるライターの林公代さんに語ってもらいます。月2回連載。
> 著者プロフィール

【第3回】
宇宙での嬉しい「出会い」
2010年1月28日

 宇宙飛行士は理系出身者がほとんどだが、文才のある人も多い。そのなかでも野口聡一宇宙飛行士はピカイチだ。そんな野口さんが本誌で始めた連載が「野口聡一の宇宙で一句」。地球の外側から新感覚で一句をという趣向だが、2月号では宇宙での「出会い」が詠まれている。

2008年6月2日、スペースシャトルがISSにドッキング。入室直後のもみくちゃ状態。(写真=NASA提供)

 地上から打ち上げられた宇宙飛行士たちが、国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、宇宙の住人たちに迎えられる。ISSで数カ月間暮らす宇宙飛行士にとって、地球からの客人ほど待ち遠しいものはない。地上とのコミュニケーションツールは進歩し、青い地球を眺められるというご褒美があるとはいえ、毎日同じ面子で食卓を囲めば、話題が尽きるときもあるだろう。

 だから、宇宙船が到着しISSのハッチ(ドア)があいて訪問客を迎えるとき、住人たちは自然に満面の笑みを浮かべ、両手を広げて歓待する。「待ってたよ~」と熱く抱擁し、固い握手を交わす。

 ISSに宇宙飛行士が到着すると、いくつかの儀式が行われる。たとえば、NASA(米航空宇宙局)では海軍の習慣に倣って、クルー着艦を告げるベルを鳴らす。そのためのベルが、ちゃんと米国実験棟にぶら下げてある。

 また、ロシアでは昔から客人にパンと塩をふるまう伝統儀式(フレップ・ソリ)があり、宇宙でも茶色くて堅いパンを到着した飛行士にふるまう。宇宙という国境のない場所でも、故郷の風習に従うのが興味深い。

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林 公代(はやし きみよ)
福井県生まれ。
日本宇宙少年団の情報誌編集長を経て、フリーライターに。著書に『宇宙の歩き方』、『宇宙においでよ!』(野口聡一氏と共著)など。

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