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宇宙飛行士って面白い!

「宇宙船 冬の砂漠に……」。国際宇宙ステーション(ISS)から本誌に「野口聡一の宇宙で一句」を寄稿してくださっている野口聡一宇宙飛行士。野口さんたちは、ISSでどんな暮らしをしているのでしょう? 宇宙に飛び立つまでに、どんな苦労を重ねてきたのか。一口に宇宙飛行士と言っても十人十色。ラーメンの作り方も、それぞれ違います。「宇宙飛行士って、大変だけど、面白い!」。彼らの魅惑の日常を、宇宙飛行士を取材して20年以上になるライターの林公代さんに語ってもらいます。月2回連載。
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【第2回】
宇宙飛行士のコミュニケーション術
2010年1月15日

 2009年大晦日の夜、携帯に留守電が入っていた。「もしもし、宇宙から野口です……」。国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を始めて約1週間。野口聡一宇宙飛行士が、忙しいさなかに電話をくれたのだ!

日本人で初めて宇宙で「年越し」をした野口聡一宇宙飛行士。(写真=NASA/JAXA)

 予告なしとはいえ、気づかなかったことを悔やむと同時に、留守電の音声がクリアなことに驚く。宇宙からというよりご近所感覚だ。さっそくメールで電話の御礼を伝えつつ、「またお話できれば……」などとダメ元でお願いしたところ、翌日の元旦に本当に電話がかかってきた。

 肌身離さず携帯を持ち歩いていたため、今回は無事に電話に出ることができたが、興奮して声が上ずってしまう。なにせ、宇宙からの“ナマ電話”だ。しかも前日はクリアな音声だったのに、今回はISSとの位置関係が悪いのか音声がとぎれがち。さらに、タイムラグがあってお互いの声がかぶる(そのほうが“宇宙電話”の現実感やありがたみがあるとも言えるが)。

 舞い上がる私と対照的に、野口さんは落ち着いていた。しかも「お正月の団らんの時にお邪魔してしまって……」と気遣いを忘れない。宇宙に行ってもふだんと変わらない野口さんに、ほっとする。

林 公代(はやし きみよ)
福井県生まれ。
日本宇宙少年団の情報誌編集長を経て、フリーライターに。著書に『宇宙の歩き方』、『宇宙においでよ!』(野口聡一氏と共著)など。

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