フォトギャラリー: バングラデシュ 船の墓場で働く

バングラデシュでは、生きる糧を得るために、男たちが世界屈指の危険な仕事に群がる。海岸を舞台にした大型船舶の解体作業だ。   特集ページへ戻る

Photograph by Mike Hettwer

引き潮の間に、重さ5トンのケーブルを運ぶ作業員たち。ケーブルは解体で出た鋼材の陸揚げに使う。

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Satellite image by DigitalGlobe

世界の大型船が集まる“墓場”
衛星写真がとらえたバングラデシュ・チッタゴンの海岸。市街の北に位置する浜に、船舶解体業者の作業場が連なっている。沿岸一帯で80カ所が操業し、その数は年々増えている。多くは大型船が1隻やっと入る程度の規模だが、船舶解体の用地を確保するために、この海岸では全長12キロに及ぶマングローブ林が伐採された。

Photograph by Mike Hettwer

自称14歳の解体作業員たち。法律が定める、解体場で働くことができる最低年齢だ。経営者は若い作業員を雇いたがる。賃金が安く、解体作業の危険さをまだあまり知らず、小さな体で船内の狭い場所にももぐり込めるからだ。

Photograph by Mike Hettwer

船体から引きはがされた、重さ500キロもある鋼板をトラックへ運ぶ作業員たち。間に合わせの“ころ”も使うが、基本的には人力が頼りだ。鋼板は、建築用の鉄筋として再生される。

Photograph by Mike Hettwer

船体から漏れ出た重金属や有毒な塗料で汚染された泥にまみれる運搬作業は、きついだけでは済まされない。

Photograph by Mike Hettwer

古い配管接続部(ガスケット)の多くはアスベストを含むが、作業員は構わず燃やして夜の寒さをしのぐ。

Photograph by Mike Hettwer

アセチレンバーナーで金属を切断する「カッターマン」は、助手の支えが命綱。まず船体から各種設備を切り離し、何層にもなった船体を、順次解体していく。解体には3、4カ月から半年かかる。

Photograph by Mike Hettwer

作業員が数日がかりで切断してきたレオナ1号の一区画が突然崩れ落ち、地上に破片が飛び散った。30年にわたり現役を続けたクロアチア製のこの貨物船は、天寿をまっとうしたといえそうだ。

Photograph by Mike Hettwer

ヒマラヤ山麓の村では、22歳の若さで亡くなった解体作業員ラナ・バブーの葬儀に300人ほどの村人たちが集まった。バブーは船の解体中、バーナーの火花が船内のガスに引火して起きた爆発事故で死亡した。