6個の車輪で大活躍

地質学者が火星に降り立って岩石や土壌を調べられたら文句なしだが、6個の車輪で地上を動き回る探査車がその代役を務めてくれる。NASAはこれまで火星に4台の探査車を送り込んできたが、キュリオシティはそのなかでも最新にして最大。火星には生命が存在したことがあるのか――それを突きとめるのが、最大のミッションだ。

JOHN TOMANIO AND MATTHEW TWOMBLY.
出典:PAMELA R. SMITH, CORNELL UNIVERSITY

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ソジャーナ
スピリットとオポチュニティ
キュリオシティ

ソジャーナ

建造と打ち上げのコストは1億5000万ドル(約150億円)。1970年代のバイキング計画で火星に送り込まれた探査機ランダー(こちらは動かない)よりはるかに安上がりで、地表を移動する探査車技術の実証モデルとして大成功を収めた。小型の太陽電池パネルを動力源に、画像550点、鉱物試料15個の化学分析データと、火星の地表で観測した多くの気象データを地球に送信した。

質量: 10.5キロ

高さ: 28センチ

最高速度: 時速35メートル

移動範囲: 約12メートル

活動期間: 1997年7月4日~同年9月27日

スピリットとオポチュニティ

同型の火星探査車スピリットとオポチュニティは、ソジャーナと同様に太陽電池で動くが、より高度な機器を搭載していた。火星の反対側に着陸したこの2台による探査で、周回衛星の画像から推測されていた、ある事実が確認された――火星にはかつて大量の水が流れていたのだ。オポチュニティは今もエンデバー・クレーターで活動中。

質量: 185キロ

高さ: 1.5メートル

最高速度: 時速180メートル

移動距離: スピリット: 約7.7キロ;
オポチュニティ: 約35.6キロ(現在も活動中)

活動期間: スピリット: 2004年1月4日~2010年3月22日;
オポチュニティ: 2004年1月25 日~現在

キュリオシティ

小型の自動車くらいの大きさがあり、プルトニウムの原子力電池で動く。17台のカメラを搭載。長さ約2メートルのロボットアームを備え、岩石に穴を開けてサンプルを採取し、備えつけの装置で分析する。最初の大きな成果が上がったのは2013年3月。火星には生命の存在に不可欠な化学物質がそろっていたことが確認された。

質量: 899キロ

高さ: 2.2メートル

最高速度: 時速137メートル

移動距離: 最大約20キロ(推定値)

活動期間: 2012年8月6日~現在

(ミッションの予定期間は火星の1年間、地球での約687日)