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特集

乾いた夜に咲く花

MAY 2011

文=ナタリー・アンジェ/写真=クリスチャン・ツィーグラー

期の中米パナマで、夕暮れ時に咲き始めるバルサの花。その甘い蜜を求めて、さまざまな昆虫や動物が集まる様子をとらえた。

 非常に軽くやわらかな材木として広く利用されるバルサ。南米の熱帯地域からメキシコ南部にかけて分布し、成長が早く、高さが30メートルにもなる。

 その淡黄色をした花は、高い梢に咲く。それも、夜、乾期の夜に咲くのだ。この花の蜜を目当てに、バルサの木には様々な生き物が集まって来る。さながら、行きつけのバーに夜ごと通う常連客のようだ。その顔ぶれは、アライグマ科のキンカジュー、ノドジロオオマキザル、カマキリなどの昆虫、ハチドリ、それにコウモリ……。バルサはたっぷりの蜜で、客をもてなす。そうして、花粉を運んでもらい、命をつなぐのだ。

 パナマ運河のほとりで、乾いた夜に咲くバルサの花と、それに集う動物たちに出合った。

 バルサの花に集う数々の動物の中でも、一番のお気に入りは、特集の1ページ目、花 粉を頬に付けたアライグマ科のキンカジューです。蜜をがぶ飲みする姿を眺めながら、僕もバルサの“バー”で夜通しビールを飲みたい。
 ちなみに、2003年10月号の特集「珍獣キンカジュー」には、花に顔をうずめて蜜を飲む様子をとらえた見事な写真が載っているのですが、残念ながらホームページには掲載されていません。バックナンバーをお持ちの方は、ぜひ併せてお楽しみください。(編集T.F)

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