![]() 記事ランキング
|
||
マンハッタンの APRIL 2011 |
![]() 文=ポール・ゴールドバーガー/写真=ダイアン・クック、レン・ジェンシェル ニューヨークの中心地マンハッタンに、高架鉄道の跡地を利用した全長800メートルの公園ができた。大人気の観光スポットとなった大都会の“空中公園”を紹介する。
「ハイライン」の空中散歩
ガンズヴォート通り 入口 ニューヨーク市マンハッタン。元祖“コンクリート・ジャングル”のこの大都会の一角に、住民や観光客が押し寄せる一風変わった公園がある。2009年夏にマンハッタン南西部のチェルシー地区に誕生した「ハイライン」だ。その名が示す通り、この公園は地上およそ8メートルの高さにある。廃線になって久しい高架鉄道の跡を公園としてよみがえらせたのだ。 ビルの間(場所によっては、ビルの内部も通る)を縫うように延びる公園は全長約800メートル。遊歩道に沿って歩くと、街を見渡せる展望スペースや芝生広場、木立などがあり、地上の忙しさを忘れさせてくれる。この春には、さらに800メートル延長される。 ハイラインは都市再生の成功例として注目を集めている。都会に取り残された産業遺構を魅力的な公共スペースに再生するヒントが、この空中公園にはあるようだ。
空中公園「ハイライン」は、いまや多くの日本人観光客も訪れるという人気スポット。
日本ではほとんど報道されていませんが、米国ではオープン前から注目を集めてかなり盛り上がっていたようです。公園化を仕掛けたのが、20代と30代の青年だというのには驚きました。
特集では、ハイラインのもつさまざまな表情を紹介しています。ハドソン川を望む巨大バルコニーや野外劇場、ビルをくぐり抜けるトンネル、浮き上がる歩道――まるで歩いて楽しめるアトラクションのような公園です。 ニューヨークに行ったら是非一度立ち寄りたい場所ができました。(編集M.N) |