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ヨーロッパの野生

MAY 2010

文=ドン・ベルト

ンブラン山の絶景、フィンランドのヒグマ――。ヨーロッパ各地に残る豊かな自然を記録に残そうと、一流の写真家たちが集結した。

 総勢69人の写真家が、15カ月かけて46カ国で撮影する。目的はただ一つ。ヨーロッパ大陸の野生生物と雄大な自然を写真に記録するプロジェクト「ヨーロッパ 驚きの自然(Wild Wonders of Europe)」のためだ。

 ヨーロッパと言えば、自然よりも都市や鉄道、カフェなど、近代的な人工物のイメージが強い。しかし、プロジェクト責任者の一人、スタファン・ウィドストランドは言う。「人々のライフスタイルや政策が変わり、野生生物が復活しつつあります。現在、ヨーロッパ全土の20%近くが、何らかの形で保護の対象となっているし、農業をやめて都市に移る人口が増えるにつれて大きな変化が起きています。野生生物がかつて失った生息地を取り戻して数を増やしつつあり、この大陸を理解する上で、なくてはならない存在になっているのです」

 このプロジェクトで撮影された写真は、ウィドストランドの言葉を裏付けてくれる。ここで紹介するのは、数千枚もの写真のごく一部だが、文明とともに息づく、ヨーロッパの壮大な自然と出合う旅へといざなってくれるだろう。

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