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特集

シリーズ 地球のいのち
ペンギンの王国

SEPTEMBER 2009

文=トム・オニール 写真=ステファノ・ウンターティナー

インド洋の仏領ポセッション島は、キングペンギンの一大繁殖地。10万羽を超える雄と雌が出会う“愛の王国”に潜入した。

 最初に、騒音が聞こえてくる。けんかをしたり、求愛したり、呼び合ったりする鳴き声は、まるで校庭で遊ぶ子どもたちのような騒々しさだ。

 次に襲ってくるのは、糞が放つ悪臭。アンモニアと魚の臭いが混じったような、独特の刺激臭が鼻をつく。

 だが、写真家ステファノ・ウンターティナーが島の火山から谷を見下ろすと、騒音や悪臭をさらに上回る、衝撃の光景が待ち受けていた。何万羽というキングペンギン(オウサマペンギン)が、谷をびっしり埋めつくしていたのである。

 ここは、南極大陸からおよそ2250キロ北、仏領クローゼ諸島にあるポセッション島。いつも激しい雨と風にさらされている小さな島だ。

 夏、キングペンギンは産卵期を迎えていた。水中ではじつに活発で身軽な彼らが、この時期になるとぎこちなく陸に上がってくる。羽毛を生え変わらせ、繁殖相手を見つけると、首尾よくいけばヒナが生まれる。

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