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特集

省エネ生活で
何が変わる?

MARCH 2009


 ジョンとキョーコのバウワー夫妻はまさにうってつけだ。環境保護に熱心な二人は、すでに地球にやさしいライフスタイルを実践している。3歳の双子の親として、地球の未来に無関心ではいられないのだ。「ぜひ参加させてくれ」とジョンは即答した。

 スーザンとミッチのフリードマン夫妻には、10代の子どもが二人いる。子どもたちが夏休みにどれぐらい省エネに協力してくれるか、スーザンは心もとないようだ。建築家のミッチは、エネルギー効率の高いビルの設計に関わっていて、自宅での省エネに興味を持った。こうしてフリードマン家も実験に参加することになった。

 実験をはじめたのは、7月の最初の日曜日。私たちが暮らすヴァージニア州北部にしては、過ごしやすい気候の日だった(緯度や平均気温は日本の山形県に似ている)。

 私は寝室の窓を開けはなって、外の風を入れた。いままでは24時間エアコンを入れっぱなしで、正直窓が開くことすら忘れていた。朝の5時、鳥たちがにぎやかにさえずりはじめ、太陽が顔を出す。いよいよ実験開始だ。

 何はともあれ、私たちが普段の生活でどれぐらいのCO2を出しているのかを把握しなくてはならない。

 わが家の電気メーターと、愛車マツダ・ミアータ(日本での販売名はロードスター)の走行距離を毎朝チェックするのはPJの役目になった。ホンダCR-Vの走行距離を書きとめ、天然ガスのメーターを見にいくのは私の仕事だ。私たちはキッチンの戸棚に記録表をはりつけ、これらの数字を細かく書き込んでいった。

 こうして私たちは、ガソリンを1リットル使うと、2.34キログラムのCO2が大気に放出されることを知った。1日の許容量からすれば大きな割合になる。電気は1キロワット時でCO2が0.7キログラム。天然ガスは1立方メートルの使用で約2キログラムのCO2排出につながる。

 いま自分たちがどれぐらいのCO2を排出しているのか、大まかにでも知っておこう。そう考えた私は、CO2排出量を換算してくれるウェブサイトに、最近の光熱費の請求額を入力してみた。環境保護局(EPA)のサイトによると、わが家は1年間に2万4618キログラムのCO2を出しているという。米国の二人世帯の平均を30%も上回っている。

 最大の要因は、家の冷暖房だ。ほとんどの家庭では、温水器だけで全消費エネルギーの12%を占める。そのため専門家は、温水器の設定温度を49℃に下げることを推奨している。

 ところがわが家の地下室にある温水器は、「熱い」と「温かい」の切り替えしかできない。私はよくわからないまま、スイッチを「温かい」に変えた(しかし水温が低すぎたので、すぐにスイッチを戻した)。

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