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特集

省エネ生活で
何が変わる?

MARCH 2009

文=ピーター・ミラー 写真=タイロン・ターナー

誌英語版の編集者が、家庭でのCO2排出量を減らす「カーボンダイエット」に挑んだ。エコ生活をめざす、その奮闘ぶりを追う。

 先日、私と妻のPJは新しいダイエットをはじめた。ただし、目的は体重を減らすことではなく、家庭から排出する二酸化炭素(CO2)の量を減らすこと。地球温暖化に歯止めをかけるべく、「カーボン・ダイエット」に挑戦したのだ。最近の報告によると、温暖化は数年前の予測を上回る速さで進行している。CO2をはじめとする温室効果ガスの排出を急いで減らさないと、大気が熱をためこんで大変なことになる。でも、私たちにいったい何ができるのか? 中国やインドなど新興国の排出量がすさまじい勢いで増えているのに、個人のささやかな努力など「焼け石に水」ではないのか?

 そこで私たち夫婦は実験をすることにした。わが家のCO2排出量を1カ月間追跡し、減らせるところは徹底的に削るのだ。

 米国の標準世帯は、1日に約70キログラムのCO2を出している。これは西ヨーロッパの国々に比べて2倍以上、世界平均と比較すると実に5倍近くになる。米国人は住む家が大きいうえに、車が足がわりだからだ。

 では、“ダイエット目標”はどれくらいに設定すればいいのだろう?

 そのヒントを得るために、私はティム・フラネリーの著書『ウェザー・メーカーズ-人為的な気候変動が、生活と地球におよぼす影響』を開いた。彼はそのなかで、一人ひとりがCO2排出量を大幅に減らさないと、地球温暖化が臨界点を超えて進行してしまい、世界は危機的な状況になると警告を発している。そして彼はこう訴える。

 「臨界点に達しないためには、CO2排出量を80%削減する必要があります」

 「80%? そんなことほんとうにできるかしら」。妻のPJは本音を漏らした。

 私も同感だ。いくら地球のためとはいえ、そんなライフスタイルは可能なのか。

 それでも私たちは、1日当たりのCO2排出量を、標準家庭の80%減に相当する14キログラムに抑えることを目標に決め、この試みに参加してくれる仲間を探した。

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