/2009年1月号

トップ > マガジン > 2009年1月号 > 特集:120年の軌跡


定期購読

ナショジオクイズ

Q:太古の昔から大規模な移動を繰り返してきたアフリカ、セレンゲティのオグロヌー。その大移動で正しいのは次のうちどれでしょう。

  • 一直線に移動
  • 時計回りに移動
  • ジグザグに移動

答えを見る



特集

120年の軌跡

JANUARY 2009


 世界の森羅万象、地球のありのままの姿を知りたい。そんな基本姿勢で「ナショナル ジオグラフィック」誌は、120年間、私たちが暮らす地球を、力強い写真と綿密な取材に基づく記事で紹介し続けてきた。

 米国の首都ワシントンでナショナル ジオグラフィック協会が設立されたのは、1888(明治21)年のことだ。この年、日本では本邦初のコーヒーショップが東京にオープンして話題を集め、東京朝日新聞が創刊されている。遠くロンドンでは、あの切り裂きジャック事件が新聞紙上をにぎわしていた。

 米国では、電報や電話、映画、カメラといった現代文明の礎となる基幹技術が次々と発明されていた。まさに、「発明と発見の時代」。そんな時代の雰囲気のなかで、地質学者や地理学者、気象学者、地図製作者、銀行家、弁護士、博物学者、軍人といった幅広い分野の専門家ら33人が発起人となって、協会は発足したのだ。

 10月には、協会の機関誌として「ナショナル ジオグラフィック」誌が創刊され、165人の会員に送られた。掲載されていたのは、協会の会合で発表された科学論文が中心で、創刊号の目次を見ても「地味な学術雑誌」といった印象を受ける。

 創刊当初から、協会の会員を集めて著名な探検家や科学者が業績を語る講演会を催していたことがきっかけとなり、以後、多くの探検家たちが協会に集まるようになった。人類史上初の南極点到達を果たしたロアル・アムンセンもその一人だった。

 設立されてまもなく、協会は冒険・探検への支援を積極的に行うようになる。1909年4月6日、協会の支援を受けたロバート・ピアリとマシュー・ヘンソンが北極点到達に成功し、同年10月号に特集記事を掲載した。協会は科学的な探検・調査隊の有力な出資者となり、「ナショナル ジオグラフィック」誌はこうした探検や調査結果の発表の場となっていった。

 その頃の地球は、いまよりも広かったのかもしれない。冒険や探検の対象となる未知の土地はたくさんあった。ナショナル ジオグラフィックの好奇心は、地球上を縦横無尽に駆けめぐり、驚きの世界を読者に届けていった。

Back2next

年間購読のお申込はこちら

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー