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果物のように木からぶら下がっている黄金の玉は、黄金の雄羊像と共に、遊牧民の頭飾りにつけられていたものだ。ティリヤ・テペでは、バクトリア人の遊牧民の墓が6基発見された。この装飾品を身につけていた戦士は、彼の馬のそばに埋葬されており、墓の内部は他の5人の女性の墓と同様、黄金で埋め尽くされていた。戦士の首には首輪が下がり、衣服と靴はビーズできらめき、2本の短剣はトルコ石がちりばめられたさやで守られていた。また彼の腰には、女神たちを描いた大きなメダルの付いている、金をより合わせて作ったベルトが巻かれていた。
Photograph by Richard Barnes