ナショナル ジオグラフィック日本版 年間購読申込





$B%J%7%g%J%k(B $B%8%*%0%i%U%#%C%/F|K\HG(B

LINE

特集
取材現場から
PHOTO

ソノラ砂漠が育む豊かな生態系
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。



本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。


PHOTO
ズームインへ >>

PHOTO
ズームインへ >>

PHOTO
ズームインへ >>

PHOTO
ズームインへ >>

PHOTO
ズームインへ >>



map
拡大図へ >>



年間購読のご案内

PHOTO

文=ダグラス・H・チャドウィック 写真=ジョージ・スタインメッツ

LINE

米国とメキシコの国境に広がるソノラ砂漠は一見、不毛の大地を思わせる。しかしその奥には、多様な生物が暮らす生態系が広がっている。

LINE

 米国アリゾナ州とカリフォルニア州、メキシコにわたって広がるソノラ砂漠。その名を聞けば多くの人は、灼熱の太陽に焼かれた不毛の大地を思い浮かべる。だが、そのイメージは真実だろうか? 実際にこの砂漠へと足を踏み入れてみれば、生い茂る植物が視界をさえぎり、歩く妨げになるほどだ。干上がった川床には、ミュールジカやイノシシに似たクビワペッカリー、アライグマに似たカコミスルの足跡が残る。1平方キロに100匹ものガラガラヘビが生息し、獲物となるネズミなども豊富だ。

 どうやら、ソノラ砂漠の生態系に対する認識は改める必要がありそうだ。確かにここは乾燥し、暑さも厳しい過酷な土地だ。しかし、この地域の象徴であるオオハシラサボテン(現地名サワロ)は、荒野にぽつんとたたずむただのコンドルの止まり木だと思ったら大まちがいだ。このサボテンは、生命の源となる水分をたっぷりと蓄えた「森」の一部で、雨が降ると数時間で新しい根を地中に伸ばして雨水を取り込む。アコーディオンのような伸縮自在の構造で、茎を膨らませて大量の水分を蓄えるのだ。

 ソノラ砂漠が最も乾燥する5、6月になると、冬に降った雨はもう跡形もない。この時期、オオハシラサボテンや、南に分布する近縁種のメキシコハシラサボテンは、華やかな白い花を咲かせ、コウモリや鳥、昆虫に豊かな蜜を与える。その見返りにこれらの生物がサボテンの受粉を媒介する。受粉した花は水分をたっぷり含んだ多肉質の果実になり、夏の雷雨が降り出すまでの間、イグアナからキットギツネまで様々な生物に貴重な食べ物と水分をもたらす。

 ソノラ砂漠に多く自生するパロベルデやアイアンウッドの木陰で、生き物たちは身を休め、サボテンの種子をたくさん含んだ糞を落とす。これらの木々は、発芽直後のサボテンが成長するために必要な木陰や水分を提供する「ナース・プラント」の役割を果たしている。この地の生物はかろうじて生き延びているわけではない。オオハシラサボテンは年に何百万個もの種子をつくり、樹齢250年に達することもあるのだ。

詳しくは本誌をお読み下さい。

該当号インデックスへ
該当号の購入は  買い物カゴに入れる

もっと知りたいなら…

今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 サワロ国立公園の南から数キロ、ソノラ砂漠とチワワ砂漠の境界に、太陽が照りつける乾いた砂漠とは対照的な風景が広がっている。1974年に2人のアマチュア洞窟探検家ランディ・タフツとギャリー・テネンが発見した、カーチェナー洞窟だ。洞窟が荒らされるのを避けるため、その存在は1988年にアリゾナ州立公園に併合されるまで伏せられていた。洞窟はその後も10年以上、一般には公開せず、研究者たちがその原始的で特異な環境や、生息動物などについて広範な調査を行った。

 カーチェナー洞窟は、20万年以上前にできた石灰岩洞窟で、自然の驚異に満ち溢れていた。そのひとつが、記録にある中では世界最長の方解石の鍾乳管(天井から落ちる水滴によってできる、内部が空洞になった細長い鍾乳石)で、長さは実に6メートルにも及ぶ。また、高さ18メートルというアリゾナ州で一番の高さを誇る石柱“フビライ・ハーン”もある。外に広がる乾いた砂漠とは対照的に、洞窟内は年間を通して常に気温は約20℃、湿度は約99パーセントを保っている。

 200ヘクタールという広大な面積をもち、入り組んだ迷路といくつもの巨大な空間からなる洞窟は、砂漠にすむ数多くの生きものたちにすみかを提供している。洞窟に(少なくとも夏の間は)すみついている生物たちの中でも、特に注目したいのが砂漠のコウモリたち、ハナナガコウモリの仲間やオナシハナナガコウモリ、ドウクツホオヒゲコウモリだ。夏の間、2000匹以上のドウクツホオヒゲコウモリが洞窟にやってきて、出産と子育てにいそしむ。コウモリのフンはグアノと呼ばれ、洞窟の生態系においてとても大切な役割を果たしている。クモやサソリ、カブトムシをはじめとするたくさんの昆虫たちが生きていくための食料となっているのだ。

 洞窟と周辺の砂漠についてもっと知りたい方は、こちらのサイトへどうぞ。
http://www.kaet.asu.edu/wildaz/caverns/cavern.html

――アニエシュカ・ジーミジノウスカ

BOOK






関連リンク

アリゾナ・ソノラ砂漠博物館:ソノラ砂漠の植物相や動物相のほか、稀少な景観を保護するために行われている活動の様子を掲載している。カメの里親になったり、学習プログラムに申し込んだりと、博物館の活動に参加することもできる。
http://www.desertmuseum.org

アイランド・コンサベーション:世界中の島々で生きる動物たちの生息環境を保護する目的で行われている、重要な調査活動について紹介しているサイト。
http://www.islandconservation.org

デザートUSA:米南東部に広がる砂漠地域についての情報が満載されている。野生生物や植物に関する記事のほか、交通手段や砂漠での安全に関するアドバイスもある。
http://www.desertusa.com



トップへ戻る






本サイトに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
(c)National Geographic Society. All rights reserved.
(c)Nikkei National Geographic Inc. All rights reserved.

サイトマップ 著作権/リンク許可
広告出稿のご案内 会社案内
「特定商取引に関する法律」に基づく表示
個人情報保護方針 ネットにおける情報収集
個人情報の共同利用について