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取材ノート
ソノラ砂漠が育む豊かな生態系

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ライターの取材ノート
ダグラス・H・チャドウィック

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写真家の取材ノート
ジョージ・スタインメッツ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Douglas H. Chadwick(上) and Rebecca Hale

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取材現場から 取材現場から PHOTO
ソノラ砂漠が育む豊かな生態系

ライターの取材ノート
ダグラス・H・チャドウィック
Best 最高の経験

 ソノラ砂漠で迎える朝が大好きだった。星降る夜の名残りのひんやりとした空気が、徐々に鳥のさえずりに満たされていく。朝一番の日射しが、砂漠に咲く花の花びらを照らし、サボテンの硬いトゲの先端にまで輝きをもたらすと、奇妙な格好に枝分かれした幾千ものサボテンの輪郭が、清らかな光の中に浮き上がる。ソノラ砂漠の生態系は、驚くほど多種多様な生命を支えている。朝のひととき、今自分が立っている砂漠が、青々と茂った森のように生命に溢れていると実感することができるのだ。


Worst 最悪の体験

 夏の間は、昼前には砂漠の美しさは熱気に焼き尽くされ、あとは日暮れまで、生き残りをかけた厳しい暑さとの闘いとなる。ほとんどの動物は、野生の知恵を働かせて、穴の中やトゲのある低木の陰に逃げ込んでしまう。しつこくうろついているのは、ほんのわずかな昆虫のほかには、日射病の雑誌記者だけだ。それでも、わたしと写真家のジョージ・スタインメッツが取材を行っていた場所が、ソノラの中でも、カリフォルニア湾に浮かぶ島々からなる一帯だったので、まだましだった。海に飛び込めば、しばし体を冷やすことができたからだ。しかし、1600メートル以上の深さから湧き上がる海流のせいで、湾の北部の水はとても冷たく、まるでアイスクリームを食べたときのようにキーンとした頭痛に見舞われるはめになった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 メキシコの砂漠山地を歩いていたときのことだ。干上がった川床に沿って、乾燥した崖の上に広がる渓谷へと足を踏み入れると、あたりの様子が一変した。突如としてわたしは、ヤシの葉陰の、ツル植物に彩られたむしむしする洞穴の中にいた。背の高いシダの木が生え、地面はコケのじゅうたんに覆われて、暗く深い池のふちではカエルがはね、アシの上をトンボが飛び、泥の上にはシカやオオミミアライグマの足跡が残っていた。
 突然オアシスを見つけるよりも衝撃的な出来事だった。まるで目に見えない境界を越え、亜熱帯のジャングルに足を踏み入れたような気持ちになった。









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