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特集



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文=メル・ホワイト 写真=クラウス・ニゲ

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よく“不格好な鳥”と評されるアメリカシロペリカンだが、飛ぶ姿は意外に優雅で堂々としている。

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 長いくちばしに、10リットルも入るのど袋がユーモラスなアメリカシロペリカン。ヒナの餌を捕るために巣から160キロの距離を往復する。空を飛ぶ鳥の中では最大級の部類に入るこの鳥の、なかなか勤勉な生活を追った。

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今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 ペリカンのくちばしは、長さ約50センチと鳥類の中で最も長い。その主な役割は魚を捕まえることで、そのために、現在のような長い形に進化したものと思われる。しかし、そのくちばしはほかにもいろいろな役割を果たしている。くちばしから海水を吐き出せば、余分な塩分を吸収せずに済む。また、繁殖期に入ると、くちばしの上に高さ5センチほどのこぶができて、その時期であることを周囲に知らしめる。
 10リットルを超える水をためることができるのど袋も、ペリカンのくちばしの大きな特徴だ。舌は小さいが、特殊な筋肉が複雑に組み合わさって、のど袋を自在にコントロールできるようになっている。魚をこの袋の中に捕らえてから、一緒に袋に入った水を吐き出して魚だけをのみ込んだ後、舌の筋肉を引き締めて、のど袋を元の状態に戻す。
 のど袋を広げて揺らすときも、舌の筋肉を使う。この動きには優れた気化冷却効果があり、体温の調節を助ける。ペリカンは舌の筋肉の収縮と弛緩を繰り返し、時には1分間に200回という速さで、のど袋をバタバタ揺らす。
 ペリカンがのど袋のストレッチや手入れををする様子は、まるでヨガのポーズのようだ。口を大きく開いたままでいることもあれば、くちばしの先を真上に向けてのど袋のストレッチをしたり、のど袋を胸の上で裏返しにしてしまうこともある。
 魚を捕るときは、くちばしとのど袋が漁網の役割を果たし、くちばしの長さの4分の3ほどの魚も捕らえることができる。鋭い触覚をもつくちばしのおかげで、濁った水の中や夜間でも、感触だけで魚を捕まえられる。時として1日に2キロのエサを捕らなくてはならないペリカンにとって、このくちばしは大いに役立っている。
 ペリカンのくちばしのふちにギザギザはなく、すべりやすい魚をくわえるのには向いていない(魚を捕食する鳥の中には、くちばしにステーキナイフのようなギザギザが付いているものもいる)。しかし、先端に鉤(かぎ)状のものがひとつあり、獲物を捕まえたり、とどめを刺す時に重要な役割を果たしている。また、羽づくろいをしたり、捕食動物やライバル、そして執拗に追いかけまわす鳥類学者を脅す道具としても活躍している。
 くちばしを使って争うことはめったにないが、繁殖期には、くちばしで突き合う「フェンシングの試合」が繰り広げられることがある。交尾の間、雄は大きなくちばしで雌の首や頭をつかんで押さえ込む。ただし、くちばしが大きすぎて危険なせいか、親鳥が卵の殻を割って出てくるヒナを助けることはない。
 「ペリカンはどうやってのど袋で雨水を集めるのか」、「くちばしの上に止まったカモメ、ペリカンの口からどうやって獲物を横取りするのか」など、ペリカンのくちばしにまつわる話は数多い。そんな中で、ひとつ解明されているものがある。「ペリカンは眠るとき、大きなくちばしと長い首をどうするか」。くちばしを地面の上に放り出して眠るわけではなく、頭を180度後ろに回し、背中の上にくちばしを休めて眠る。ではこの辺で、おやすみなさい。

――デビッド・A・オコナー

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関連リンク

アメリカシロペリカン:アメリカシロペリカンに関する情報と、この鳥のユタ州での現状について、ユタ州政府の天然資源部門が解説しているサイト。
http://dwrcdc.nr.utah.gov/rsgis2/Search/Display.asp?FlNm=peleeryt

チェース湖国立野生生物保護区における西ナイルウイルス:2005年にペリカンが大量に死亡した経緯の調査報告。
http://usatoday.com/news/nation/2005-07-13-pelicans_x.htm

メディスン湖野生生物保護区:ペリカンが多数生息する米国モンタナ州の保護区に関する詳しい情報が掲載されている。
http://medicinelake.fws.gov

チェース湖国立野生生物保護区:米国ノースダコタ州にある保護区と、ペリカンに関する詳しい情報が掲載されている。
http://www.fws.gov/arrowwood/chaselake%5Fnwr/

アメリカの鳥類:フランス系アメリカ人の画家・鳥類学者ジョン・ジェームズ・オーデュボン(1785-1851)による超大判の鳥類図譜『アメリカの鳥』を紹介しているサイト。
http://abirdshome.com/Audubon/index.html



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