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取材ノート
地震予知の100年

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筆者の取材ノート
ジョエル・アッケンバーク

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写真家の取材ノート
ピーター・エシック

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Joel Achenbach(上)and Rebecca Hale

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取材現場から 取材現場から PHOTO
地震予知の100年

筆者の取材ノート
ジョエル・アッケンバーク
Best 最高の経験

 美しい景色。興味深いテーマ。すばらしい科学者たち。つらい取材ではなかった。日本の寿司や、メキシコのテキーラも大好きだが、カリフォルニア北部のセコイアの木ほどすばらしいものはない。サンアンドレアス断層が走る地域に立ち並ぶセコイアの、空に向かってのびるその幹には、過去の地震の爪あとにも見える無残なギザギザ模様があった。科学者のキャロル・プレンティスと一緒に、彼女がぜひ私に見せたいというものを探して、深い森の中を歩き回った。それは、地震で真っ二つに割れたセコイアの切り株だった。そのうち、見つけられないかもしれないと、不安になった。私たちは、道に迷ったようだった。森は迷路のようだった。やがて、息を切らせながら振り向くと、そこに、小さな居間ほどもある大きな切り株があった。サンアンドレアス断層によって二分され、真ん中には私が入り込めるほどの隙間ができていた。キャロルに手伝ってもらって大きさを測っている間、もの書きというよりは、現場で活躍する科学者になった気分だった。


Worst 最悪の体験

 住民の方々は悪く思わないで欲しいのだが、カリフォルニアのボンベイ・ビーチはとても住める場所ではない。ソルトン湖という人工湖に隣接する砂漠の真ん中に位置し、サンアンドレアス断層の起点にあたる。私がレンタルしたミニバンに家族を乗せてボンベイ・ビーチを訪れた日、この街の気温は日陰でも48℃あった。地面は焼け、太陽に近づきすぎた惑星のようにひび割れていた。道路に人影はまったくない。外にいれば生命の危険さえあるからだ。植物も少なく、野生生物といえばオオブユくらいしかいない。それも、聞いたところでは「小型犬みたいに噛みつく」のだという。
 子供たちに、ここは地学的に見ればとても興味深い場所だと説明したが、この手の調査のおもしろみは理解できないようだった。末っ子のシェーンは、よく考えもせず裸足で車の外に飛び出してしまった。アスファルトはものすごく熱く、私が見たところ、足が実際に地面につく前に悲鳴をあげて飛び上がっていたようだった。慣れればすばらしい場所なのだろうと思う。ただ、私は、慣れるということはないと思う。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 今回の取材中、メキシコシティのカテドラル・メトロポリターナに隣接する教会の地下にある、アステカの遺跡を訪れたことは本誌の記事の中でも触れた。しかし、その時のガイドは、階段をのぼり、カテドラルの屋根の上にも連れて行ってくれた。そこからは、乱開発されたメキシコシティの様子が一望できた。観光客でごった返すアステカの神殿の遺跡テンプロ・マヨールが近くに見える。そして、旧市街に立ち並ぶビルが、かつては湖の底だった、軟らかい地盤に沈み込んでいる様子には目を見張った。アステカ、スペインの植民地、そして現代の都市――地震に翻弄され、また大地震が襲ったら被害は免れないであろうこの都市の、幾重にも積み重なった人間の歴史を感じた。









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