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取材ノート
素顔のグランド・キャニオン

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筆者の取材ノート
バージニア・モレル

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写真家の取材ノート
マイケル・ニコルズ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Saadia Iqbal(上)and Mark Thiessen

取材現場から 取材現場から PHOTO
素顔のグランド・キャニオン

写真家の取材ノート
マイケル・ニコルズ
Best 最高の経験

 大地にあいた巨大な穴が、なぜ多くの人々の心を揺さぶるのだろう?私にとって、それは時を超える旅のようなものだ。壮大なグランド・キャニオンを目の当たりにすると、自分がいかにちっぽけな存在で、宇宙の片隅を占めているにすぎないかがわかる。それを、写真で伝えたかった。野生動物も、グランド・キャニオンが抱える問題にかかわる写真も撮らなかった。ひたすら、岩、水、空、そして雷の荘厳さだけを撮った。


Worst 最悪の体験

 グランド・キャニオンでも有数の急流、ラーバ滝の撮影には、私の家族も同行していた。私は撮影機材と一緒に大きなモーターボートに乗り、妻のレバと彼女の友人セーラは小さなボート、私の息子イーライとセーラの息子ウィルは別の小さなボートに乗り込んだ。レバのボートの漕ぎ手はちょっと緊張している様子で、何か起きるのではないかという予感がした。そして、その予感は当たってしまった。漕ぎ出してまもなく、彼はオールを1本流されてしまい、ボートが転覆してしまったのだ。水面に上がってきたのが見えたのは、漕ぎ手だけだった。妻とその友人の安否がわからず、いてもたってもいられなかった。やがて、レバから私のトランシーバーに連絡が入った。二人とも無事だという。息子たちの乗ったボートが、二人を救出したのだ。妻の声を聞いたとたん、涙があふれてきた。レバは私の生涯の伴侶なのだ。彼女なしで、家に帰りたくはなかった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 ノース・リムの有名な観光スポット、ケープ・ロイヤルでのことだ。よりよい撮影地点を求めて、アシスタントのジョン・バーチャムとガードレールを乗り越えた。三脚を据え、嵐が近づいてくるのを眺めていると、ガードレールから警告音が鳴り始めた。雷が近づいているのだ。
 とても危険な状況だった。さらには、振り返ってみると、日本人とヨーロッパ人の観光客たちが、私のすぐ後ろに立っているではないか。ガードレールを乗り越えて、ついてきていたのだ。ジョンが、自分たちはナショナル ジオグラフィックの取材中なのだと説明すると、今度は私たちと一緒に記念写真を撮り始めてしまった。赤ちゃんを高く抱き上げている人までいた。「しまった、とんでもないことをしてしまった」と思ったのを覚えている。それ以来、観光客の団体がいる場所で、同じような失敗は二度としなかった。









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