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取材ノート
素顔のグランド・キャニオン

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筆者の取材ノート
バージニア・モレル

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写真家の取材ノート
マイケル・ニコルズ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Saadia Iqbal(上)and Mark Thiessen

取材現場から 取材現場から PHOTO
素顔のグランド・キャニオン

筆者の取材ノート
バージニア・モレル
Best 最高の経験

 最後にグランド・キャニオンを訪れたのは、今回の取材を始める数年前だった。忘れたわけではなかったのだが、その壮大さ、雄大さの記憶が薄れていた。キャニオンを下って歩くだけでなく、崖に沿って数時間歩いて大峡谷の色や形を眺め、時折立ち止まっては静寂に耳を傾けた。それは、この地独特の、キャニオンの奥底からわきあがってくるような静けさで、私には静寂の極致のように感じられた。


Worst 最悪の体験

 嘆かわしいことに、数多くの北米先住民族とグランド・キャニオンとのつながりについて、米国立公園局はほとんど情報をもっておらず、認識も極めて薄い。キャニオンから自分たちの存在が消し去られたことを、不当な扱いと感じている先住民もいるようだ。
 タナー・トレイルを歩いた時のことだ。トレイルの起点に公園局の案内板が立っていて、19世紀にならず者や牛泥棒たちがこのトレイルを作り、利用していたと書いてあった。もちろん、本当にこのトレイルを作ったのは先住民アナサジの人々だ。誰か(おそらく先住民だと思うが)が、その説明の上に「でたらめだ!ここは先住民の土地だ!」と書きなぐっていた。これで、案内板のうち少なくともひとつは、多少なりとも訂正されたというわけだ。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 グランド・キャニオンにハイキングにやってきたのはいいけれど、準備不足だった人たちの話をガイドたちからさんざん聞かされていた。トレイルの起点には必ず警告板があるにもかかわらず、水などの装備を十分に持たずに奥まで入り込んでしまい、死亡する人が毎年数人はいるという。なかには、信じがたいような話もあった。ガイドの一人、デイブ・ホーガンは、小さなビニール袋に入れた水だけを持って、リムまでの13キロのハイクに出発した日本人観光客たちに出会ったことがあるという。また、トレイルから脱出しようと必死になり、トレイル沿いにすべての装備を投げ出してきたトレッカーたちの話も聞いた。コロラド川から数キロ登ったあたりの斜面でキャンプを張っていた4人の男性グループの話は、さすがに作り話っぽかった。彼らは持参した水を飲みつくしていたが、缶入りのジンをたくさん持っていたというのだ。









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