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特集
取材現場から
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200年前のトラファルガー海戦
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。



本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。


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文=サイモン・ウォロール

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1805年10月21日、トラファルガー岬沖で繰り広げられた、英国艦隊対フランス・スペイン連合艦隊の激戦。

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 ネルソン提督率いる英国艦隊が勝利を収めたトラファルガー海戦。200年たった今も、輝かしい歴史の一場面として英国民の心に残るこの戦いの模様を振り返る。

詳しくは本誌をお読みください。

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もっと知りたいなら…

今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 英国艦隊はトラファルガー海戦で勝利を収めたものの、分捕ったスペイン・フランス連合艦隊の戦艦の保持に手こずった。
 激戦の末に勝ち取った戦列艦の何隻かは、海戦の直後に襲来した嵐で操艦不能に陥り、岩礁や陸地にぶつかって大破、沈没。おびただしい数の犠牲者を出した。また、逃げ延びようとするスペインとフランスの乗員たちが、数隻を奪還した。
 カディス港を目前にしながら、港の入り口で座礁してしまった船もある。カディスの住民は、数多くの生存者を海から救出し、海岸に流れ着いた遺体を回収した。スペイン人にもフランス人にも英国人にも、同じように手を差し伸べた。
 敵に奪還されないよう、英国海軍がわざと沈めた船もあった。当代随一の帆船と評判だったサンティシマ・トリニダード号も、その中の一隻だ。4層の甲板と136門の大砲を備えたこの船は、海戦終結の数日後、カディス港北西の浅瀬の係留地まで曳航され、スペインのアルゴナウタ号とともに海底に姿を消した。
 2004年、海洋調査機関のRPM海洋財団がアンダルシア水中考古学センター(CAS)と協力して、アンダルシア行政当局にカディス湾の海底調査の許可を申請した。このプロジェクトには、ナショナル ジオグラフィック協会も資金面で協力していた。調査の目的は、サンティシマ・トリニダード号やアルゴナウタ号など、トラファルガー海戦に参戦した艦船が海底で眠る場所を特定すること、特定した海域を高性能の測深器で調査すること、そして、もし可能なら、船体の残骸を撮影することだった。CASとRPM海洋財団、そして「ナショナル ジオグラフィック」誌の共同調査プロジェクトは、船体には全く手をつけず、科学と歴史の両面での調査のみを目的としていた。しかし、グアダルキビル川が運んできた泥が、船が沈没した海域の海底に厚さ1メートル近くも堆積していたのは、全くの計算外だった。
 RPM海洋財団が用意した最新鋭の三次元ソナー(測深器)が、海底が盛り上がっている箇所を2つ、探しあてた。大きさも、形も、そして位置も、2隻の軍艦と一致する。カメラを搭載した遠隔操作探査機がとらえた映像には、泥のようなものに覆われた、海底の盛り上がりが映っていた。しかし、その泥は海水がわずかに動いただけでも、茶色の幕となって舞い上がり、視界をさえぎってしまう。写真撮影は不可能だった。海底の堆積物のおかげで、2つの盛り上がりがサンティシマ・トリニダード号とアルゴナウタ号であるかどうか、確認できなかったのだ。
 調査・探検では、よくあることだ。そう簡単に、海底に横たわる宝石や貴重な遺物が見つかるものではない。時には、発見がかえって厄介な事態を引き起こすことさえある。
 今回私は、英国艦隊の航海記録で艦船が沈没した位置を調べることから、CASとの協力体制の確立まで、プロジェクトのための準備を担当し、調査の実現へとこぎつけた。残念ながら艦船の特定には至らなかったが、財宝探しを目的とする人々に邪魔されることなく、スペインの海洋考古学者の方々、そしてRPM海洋財団と一緒に仕事ができたことは、「ナショナル ジオグラフィック」誌にとって大きな成果だった。
 今回のプロジェクトをきっかけとして、今後もCASと協力して調査を行っていければと思う。そうなれば、今回のプロジェクトは成功だったといえるだろう。それでも私は、サンティシマ・トリニダード号があの泥の下でどうなっているのか、ぜひ知りたい。

――デヴィッド・W・ウッデル

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関連リンク

RPM Nautical Foundation(RPM海洋財団):スペイン、トルコ、日本、ギリシアで行っている海中探査を紹介している。最先端の技術を駆使して、海洋を調査し、海洋考古学の研究に貢献している。
http://www.rpmnautical.org

英国王立海軍博物館:英国でも特に由緒ある海事博物館のサイト。トラファルガー海戦200周年の記念行事を紹介している。講演や会議、企画展示などのイベントが、この夏から10月にかけて予定されている。
http://www.royalnavalmuseum.org/events_trafalgar.htm

英国海軍軍艦ビクトリー号公式サイト:1812年に引退したビクトリー号は、英国南部のポーツマス港に錨を降ろした。それから110年後、修復のためにポーツマスの王立海軍造船所に運ばれた。ビクトリー号の公式サイトでは、この船を実際に見学するために必要な情報を提供しているほか、写真やリンクも掲載している。
http://www.hms-victory.com

ブロードサイド(舷側):トラファルガー海戦に参加していたポール・ハリス・ニコラス海尉による、戦いの興奮と恐怖を伝える記録。目撃者として、実際に見たこと、感じたことを詳細につづっている。このサイトには、18世紀後半から19世紀前半にかけての英国海軍の勝利と敗北を伝える記事が、数多く掲載されている。
http://www.nelsonsnavy.co.uk/Trafalgar.html

英国立海事博物館:ロンドンの国立海事博物館では、海、船、星についての認識を深めることができる。ネルソン提督とナポレオンの一生と、二人がトラファルガー海戦で果たした役割を学べる、新たな展示も始まっている。
http://www.nmm.ac.uk





日本版の過去記事

2005年2月号「シュトイベン号の悲劇」

1999年4月号「回想、ミッドウェー海戦」

1997年6月号「よみがえる18世紀の米軍艦」


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