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特集
取材現場から
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ミャンマーの海に暮らすモーケン人
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。



本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。


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文=ジャック・イワノフ 写真=ニコラス・レイナー

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ミャンマー沖のアンダマン海の上で生まれ、海の上で一生をすごす「海の民」モーケン人は、搾取や迫害を受けながらも、海上での移動生活を続けてきた。

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 1年の大半をカバンと呼ばれる家船(えぶね)の上で過ごすモーケン人にとって、カバンは家族の暮らしの場であり、海との共生の場でもある。定住をうながす圧力が強まるなか、彼らは伝統的な暮らしを守れるだろうか。

詳しくは本誌をお読みください。


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もっと知りたいなら…

今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 スウェーデンの科学者たちの研究により、モーケンの子供たちは、欧州の子供たちの2倍も水中での視力が高いことが最近わかった。たいていの人にはぼんやりとしか見えない岩だらけの海底でも、モーケンの子供たちは焦点を合わせ、貝などの生物を見つけることができる。人間の目は、空気中で最大の能力を発揮するようにできていて、水中では焦点を合わせる能力が低下する。ゴーグルをすれば、泳いでいる時でも視界がはっきりするのは、このためだ。モーケンの子供たちが水中でもものが良く見えるのは、瞳孔を収縮させる能力に優れているからだということが、調査により明らかになった。さらに彼らは、目のレンズ(水晶体)の厚さを大幅に変えて、焦点を合わせやすくしているという。この能力が遺伝なのか、習得したものなのかはまだわかっていない。しかし、これまでの調査で、モーケン人以外でも、訓練により水中視力を上げられることが証明されているので、環境がより大きな役割を果たしていると考えられている。

――ハイジ・シュルツ

 2004年12月のスマトラ沖地震に伴う津波は、南東アジアに大きな被害を及ぼし、何十万人もの犠牲を出した。しかし、海の上やすぐ近くで暮らしているにもかかわらず、死亡が確認されたモーケン人はタイ沿岸に住む身体の不自由な男性一人だけだった。海を知り尽くしている彼らは、高い場所に逃げていたのだ。「静寂や海面の低下、海の色、強い潮流など、彼らは自然が見せる前兆を読んでいたのです」と、今年1月から、アンダマン海の島々や、そこに住むモーケン人の被害を調査している人類学者のジャック・イワノフは言う。「彼らは、津波は何度かに分けてやってくること、2番目の波が恐ろしいのだということを知っていたのです」
 モーケン人が無傷ですんだわけではない。海辺の居住地の多くは破壊され、家船の約5分の1が失われた。また、食べ物を集めたり、モンスーンの時期に避難するミャンマー沖の島々が大きな被害を被り、食糧や建築材料の供給源である干潟や森が、がれきに覆われてしまった。
 しかし、人的被害が少なかったことで、モーケンの培ってきた知識が見直され、彼らを“粗野な漂流者”と考えがちだった近隣諸国の人々も、新たな尊敬の念を抱くようになった。だが、こうして注目を集め、援助の手がさしのべられることにより、逆に、わずかに残った彼らの文化が破壊されてしまう可能性がある、とイワノフは言う。タイとミャンマーの政府が、モーケン人を自分たちの社会の中に取り込もうと圧力をかけている。誠意で送られた援助金は、モーケンの人々の意思とは反対の目的に使われかねない。「助けの手を差しのべすぎると、彼らの先祖の霊を怒らせてしまうかもしれない。モーケンの創世神話によると、彼らは貧しく、必要なものだけを手に入れ、“よそ者”として暮らす運命であり、彼らはそのように今まで生き残ってきたのです」とイワノフは話す。

――ジェニファー・S・ホーランド

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関連リンク

ビルマ“海のジプシー”概論: このサイトを運営する「プロジェクト・マヘ」は、人権と環境問題に取り組む、ミャンマー(旧ビルマ)の独立情報プロジェクト。モーケン人に関するあらゆる情報を網羅し、関連サイトへのリンクも掲載している。
http://www.projectmaje.org/gypsies.htm

メルギー諸島調査・総合開発プロジェクト(“MAP-RAID”):今回の記事の筆者である人類学者ジャック・イワノフ率いるプロジェクトのサイト。モーケン人の住むメルギー諸島の自然と文化を調査し、保存する努力を続けている。
http://www.mapraid.net

アンダマン・パイロット・プロジェクト:モーケン人、特にタイのスリン諸島国立公園周辺に暮らす人々に関する最新のニュースや写真を掲載している。
http://www.cusri.chula.ac.th/andaman/en/index.php





日本版の過去記事

2004年4月号「野生動物の宝庫 ミャンマーのフーコン渓谷」

2003年11月号「血と汗の歴史がしみ込んだ『ビルマロード』」

1995年7月号「ミャンマー、成長から取り残された豊かな国」


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