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取材ノート
天然ガス開発で危うい米国西部の自然

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筆者の取材ノート
ジョン・G・ミッチェル

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写真家の取材ノート
ジョエル・サートレイ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Brian Strauss (上) and Mark Thiessen

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取材現場から 取材現場から PHOTO
天然ガス開発で危うい米国西部の自然

筆者の取材ノート
ジョン・G・ミッチェル
Best 最高の経験

 9月のロッキー山脈北部を訪れるということは、ポプラの仲間のアスペン(学名Populus tremuloides)の黄葉が、目の前に広がっていることを意味する。けっしてロッキー山脈だけが、このまばゆく輝くポプラを独占しているわけではない。アスペンは北米に最も広く分布する樹木だからだ。しかし山の中腹の、乾燥していて涼しく、水晶のように透明感のある空気の中で、「震える」アスペンは最も輝かしい秋のショーを繰り広げる。アスペンの木立が金色にきらめきながら小さい滝となって涸れ谷や峡谷を埋め尽くす。
 ところでどうしてアスペンの葉は震えるのか? アメリカの自然を愛した作家ドナルド・カーロス・ピーティーはこう説明している。アスペンの葉は「長い葉柄の先に付いていて、つねに葉の表面を外に向ける。その結果、どんな微風が吹いても葉柄がくるくると回転し、葉が震えるのだ」。こうした木々の葉が幸せそうにそよぐ音より、エンジンのうなり声を好む人が果たしているだろうか。


Worst 最悪の体験

 辛抱強く待ってくれるこのウエブサイトの編集者に「最悪の体験」の原稿を出すのはいつも苦労する。それは多分、アイルランド人である私の運命か、神経が図太いのか、記憶力が悪いせいなのだろう。だが正直に言って、私には、悲惨な出来事や、緊張した対人関係、防水シートの下で雨漏りに耐えながら食べた粗末な食事の思い出を語って読者を楽しませることなどできない。編集者は以前からつらい思いをしてきたと思う。彼女は私が奇人中の奇人だということに気付いているからだ。そして今、私は悪人中の極悪人になりつつある。ご覧のとおり、原稿が遅れているからだ。いつか、アイルランド人としての運が尽きていなかったら、私は善人中の善人になれるかもしれない(まあ、それは無理か)。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 昔から、政治は意外な人間同士を結び付けるという。西部のエネルギー開発をめぐる政治問題を取材してみて、私が最も驚いたのは、古くからいがみ合ってきた人間たちの結婚だった。つまり牧畜業者と自然保護論者が手を組んだのだ。たしかにこれはどちらのグループにとっても諸手をあげて祝福できる結婚ではない。多くの牧場主はいまも、自然保護論者のことを、西部の国有地を事実上の国立公園にして鍵をかけて保護しろと叫ぶ、時代遅れで何もわかっていない東部人だと思っている。一方、多くの自然保護論者は、自由に歩き回る牛や羊が、草原の生態系を破壊すると信じている。しかしある牧場主が、自分たちの生活を脅かすのは、牧畜反対を唱える自然保護論者よりも、原油と天然ガスの利権を牛耳る実業界の大物(その人間は牧場主の家の地下にある貯蔵室から化石燃料を採掘する許可証を持っている)だと気付いたとたん、「昨日の敵は今日の友」になった。
 2000年、ニューメキシコ州で、大統領候補だったジョージ・W・ブッシュを支持して、郡の選挙対策委員長を務めた牧場主の妻に会った。2005年、その女性は環境保護団体などと一緒に、天然ガス生産拡大の中止を求めて、行政を相手に訴訟を起こしていた。「誰にも間違いはあるわ」と彼女は言った。









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