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取材ノート
気象予測―大気のドラマを読み解く

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筆者の取材ノート
ティム・ブルックス

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写真家の取材ノート
ジェイ・ディックマン

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Alan Jakubek(上)and Brian Strauss

取材現場から 取材現場から PHOTO
気象予測―大気のドラマを読み解く

筆者の取材ノート
ティム・ブルックス
Best 最高の経験

 “メソネット”を取材するため、しばらく米国フロリダ州で過ごした。メソネットとは、気象情報を集めてごく狭い範囲の局地予報を提供する、小規模な地域ネットワークで、フロリダ州南部で外来種の花や果物を栽培する農家のために運営されている。強風や寒波で作物が全滅することがあるからだ。
 ある農園主がメソネットをとても頼りにしているというので、訪ねてみると、ご主人が外来種の果樹園を案内してくれた。その果樹園ほど平和で、健全で、心なごむ場所を、私は訪れたことがなかった。そして奇妙なことに、シェイクスピアの作品世界に迷い込んだような感じがした。シェイクスピアの時代、豊かな人々は庭を壁で囲い、その中で果樹を育てた。その理由がよく分かった。そこには本当の安らぎがあった。だからこそシェイクスピアは、ハムレットの父が実弟に殺される場面を果樹園に設定した。それは神聖な安らぎへの完全な冒涜だったのだ。果樹園を見に行って、シェイクスピアと同じ心境になるとは思いもよらなかった。


Worst 最悪の体験

 インドとアジア全域にとって、モンスーンは極めて大きな意味を持つ。毎年、インドの気象局はモンスーンの到来時期や雨量を予測し、大々的に発表する。まさに国際問題級の扱いだ。そこで私は、モンスーンの上陸を観察し、気象学者にインタビューするため、インド南部に向かった。
 モンスーンは実に壮観だった。だが、その翌日、インド気象局はインタビューを断ってきた。私が映画を制作中だという、奇妙な勘違いをしていたのだ。私はペンとノートだけしか持って行かなかったのに、映画制作の正式な許可を取っていないだろう、と言い張る。1本のインタビューのために、私は地球を半周してここまでやって来た。それに、前もって責任者クラスの気象学者(とても気さくな人物だった)と話もしていた。それなのに、いざ到着してみたら、インタビューはだめだという。散々な目にあった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 インド気象局に取材を断られた日、どうしたものかと考えながら、ぶらぶらしていた。インド南西端のコバラム・ビーチに行ってみると、かつてヒッピーたちの集落だったその場所は、バックパッカーの溜まり場になっていた。たまたま映画の撮影が行われており、私に出てくれという。
 私の出番は浜辺のレストランのシーンだった。メインの俳優3人がタバコを吸い、ビールを飲んでいた。たぶんギャング映画だろう。そのかたわらで、私は炭酸飲料を飲みながら、別のエキストラと話し込んだ。若いイギリス人女性で、コバラムに滞在してマッサージ師になる訓練を受けているという。
 監督は私に、なにかで高い料金を吹っかけられたと愚痴をこぼす外国人を演じるように言った。レストランで炭酸飲料を飲むシーンとは、なんの脈絡もない。その前に撮影していた、みやげもの屋のシーンの続きなのかなと思った。誰もなりゆきを把握しておらず、撮影が始まっても、監督は何の指示も出さなかった。彼は出演料を払うと言ったが、私は断った。炭酸飲料の代金だけは払ってもらったけれど。









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