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取材ノート
最深記録に挑む洞窟探検隊

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筆者の取材ノート
アレクサンドル・クリムチョーク

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写真家の取材ノート
スティーブン・L・アルバレス

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Steven L. Alvarez

取材現場から 取材現場から PHOTO
最深記録に挑む洞窟探検隊

筆者の取材ノート
アレクサンドル・クリムチョーク
Best 最高の経験

 深さ1775メートルの地点で、水たまりに降下を阻まれてしまい、探検隊のメンバー、ゲンナディ・サモウキンが抜け道を探しにこの水たまりに潜った。戻ってきた彼は、渋い顔をしていた。「通り抜けられない」。サモウキンはこの潜水で洞窟内での潜水の最深記録を達成したわけが、私たちが期待していたのは潜水の新記録ではなく、海岸へ伸びる長く深い抜け道だった。先へ進むには、この水たまりの迂回路となる穴を探すしかなかった。デニス・クルタとドミトリー・フェドートフは、水たまり上方の支流に穴を見つけ、その長く困難な通路を這うように進み、ついに急勾配をつくって流れる別の支流に出た。地上ではその朗報を聞いて、喜びにわいた。


Worst 最悪の体験

 深さ1440メートル地点で水の充満した危険なサイフォン状の通路に出くわし、荷物の運搬ができなくなった。水をたたえたこの長さ4メートルの場所を通過するため、水位を下げることにした。私たちの技術があれば、潜らずに、そこを通過できる。
 ニコライ・ソロビエフのグループが、サイフォンから水を抜くため、長さ20メートルの管を作った。何度か失敗した後、この排水システムは突然作動し、別のチームがいる下の洞窟へ激しく水を流し始めた。
 洞窟探検をする者は鉄砲水のこわさを知っていて、どんな水の変化にも敏感だ。この排水システムが出すただならぬ音を聞いて、下にいるチームは恐怖にかられた。ゲンナディ・サモウキンは、仲間のベルナルド・トルテの、あのときの顔を決して忘れないと言った。幸い、事情がわかると、これは笑い話となった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 探検の途中、3人の女性グループ(訓練は十分積んでいたが、洞窟探検の経験は少なかった)が、食料の運搬のため、深さ700メートル地点のキャンプに派遣された。彼女たちはキャンプに到着して少し眠ったあと、地上のチームに、これから6~8時間で地上へ戻ると報告した。彼女たちは深さ500メートルの地点でもう一度連絡する手はずになっていた。
 だが、数時間たっても連絡がなく、最初の連絡から8時間後、私たちは真剣に心配し始め、状況を把握するために別のチームを送った。2時間後、このチームがキャンプに到着すると、なんと彼女たちはのんきに眠っていた。
 彼女たちは、最初の連絡のあと計画を変更し、もう少し眠ることにしたのだが、真夜中だったため、何度も連絡して夜番の隊員に迷惑をかけまいとしたのだ。それから彼女たちはぐっすりと眠った。少なくとも、駆けつけた隊員に起されてきつく叱られるまでは。









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