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取材ノート
カラフトフクロウ

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写真家の取材ノート
リン・ウォーレン

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写真家の取材ノート
ダニエル・J・コックス

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Rebecca Hale (上) and Daniel J. Cox

取材現場から 取材現場から PHOTO
カラフトフクロウ

写真家の取材ノート
ダニエル・J・コックス
Best 最高の経験

 高さ10メートルもの木の上の小屋の中に座ってフクロウを撮影するチャンスを待つのはけっして容易ではないが、待ちながら森の物音を耳に澄ましたり、時おり動物の姿を目にするのは野生動物の写真家にとっての役得だといえる。
 ある朝、木の枝がパチっとなる音が聞こえた。撮影用の窓のひとつから覗いてみると、1頭の若いヘラジカが巣に近づいてくるところだった。ヘラジカは私の撮影小屋の近くまでくると、この構造物はなんだろうという顔をした。ヘラジカは立ち止まり、臭いをかぎ、小屋をじっと見つめながらそわそわし始めた。おそらく人間の臭いをかぎつけたのだろう。5分ほどして興味を失い、その場を立ち去った。シャッターチャンスというわけではなかったが、すばらしい思い出となった。


Worst 最悪の体験

 撮影小屋での長い、しかし収穫の多い一日を過ごしたあと、撮影機材をかき集め、モンタナの美しい夕暮れの中、トラックまでの長い道のりを歩き始めた。トラックに乗り、古い未舗装の道を走り始めたとき、有刺鉄線の柵の脇に横たわる黒い物体に気がついた。足をまっすぐ空に向かって突き出した奇妙な形をしていた。トラックを降りて近づいてみると、見るも無残な光景だった。あの若いヘラジカだったのだ。ヘラジカは死んでおり、その脚はカウボーイが投げ縄で牛の脚を縛るように縛り上げられていた。おそらくヘラジカは有刺鉄線を飛び越えようとしてひょろ長い脚が引っかかり、苦しみながら息絶えたのだろう。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 野生動物の撮影でもっとも美しい瞬間は、最悪の天候の時によく訪れる。5月の初め、撮影小屋を建てて数日後、冷え込むらしいという予報を聞いた。山間部で30~35センチの積雪が見込まれ、予報どおり翌朝は一面の雪景色だった。そこで私は、雌のフクロウがかえったばかりのヒナたちを守っている巣の近くにある撮影小屋へと向かった。頭のてっぺんを除いて、母鳥はすっぽりと粉雪に覆われていた。一目見て、このまま撮影小屋に近づいたらこの雌をおびえさせることになると思った。そこで、その日は彼女をそっとしておくことにした。
 翌日、撮影小屋に戻った私は、今度は予告をせずに静かに小屋に入った。吹雪はやんでいたが、まだ小雪がちらついており、吹雪と新しいフクロウの家族の美しい写真を撮ることができた。









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