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取材ノート
カフェインの功罪

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筆者の取材ノート
T・R・リード

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写真家の取材ノート
ボブ・サシャ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=the Washington Post(上)and Mark Thissen

取材現場から 取材現場から PHOTO
カフェインの功罪

筆者の取材ノート
T・R・リード
Best 最高の経験

 わが家のティーンエージャーの子供たちは、夜な夜なナイトクラブへ取材に行く私を見て驚いていたが、私がクラブの中に入れてもらえることになおさら感心していた。取材でナイトクラブを訪れるたびに、外で並んで待っている若者たちにじろじろ見られ、用心棒に締め出されるぞと言われた。若者たちは私のことを麻薬のおとり捜査官だと勘違いしたのだ。だが私のようないでたちでナイトクラブに出入りするおとり捜査官などいるわけがない。それにどのクラブでも締め出しをくらったことなどなかった。それどころか、若者に混じって外で並んで待っているこの中年男を見て、用心棒がただで店の中に入れてくれたことも何度かある。
 ロンドンの「ゲイ」というクラブへ行った時のこと。店の前で並んでいた若者たちから、今夜の出演バンドは「Sクラブ7」だと教えられた。どんなバンドなのか見当もつかなかったが1時間ほど並んで待った。やがて順番が来て私が入場料15ポンドを払おうとすると、用心棒がけげんそうな顔をして、なぜこの店に来たのかとたずねた。「Sクラブ7の大ファンなんだ」と答えると、用心棒は「うれしいことを言ってくれるね」と言って、私をただで入れてくれた。


Worst 最悪の体験

 今回のカフェインの取材は意外にくたびれる仕事だった。ヒマラヤでの取材では1日に3つの国の国境地帯にそびえる3つの高峰に登ったこともある。それにくらべればカフェインの取材などわけもなくこなせるはずだ、と当初はたかをくくっていた。
 だが今回の取材はいつまでたっても疲れが抜けなかった。ロンドンやダブリン、ザルツブルクで、深夜、ダンスクラブを訪れ、明け方の4時半ごろまで粘った。この時刻になると若者たちがカフェイン飲料の「レッドブル」を飲み始めるのである。レッドブルを注文する若者たちを見つけては、彼らから話を聞く。これが私の取材方法だった。困ったのは、朝の5時ごろにレッドブルを飲むとすぐには眠れなくなることだった。こうして昼間は眠らずにすごし、夜になるとナイトクラブで徹夜の取材を続ける、という日々を送った。楽しい仕事だったが2週間も続けると体がぼろぼろになった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 今回訪れたナイトクラブのなかでは、ロンドンの「エッグ」というクラブが特に気に入った。いつも一杯に客が入っていて、耳をつんざくような音楽が流れ、奇抜な服装をした人々であふれていた。ボーイ・ジョージが出演したある晩には、髪をピンクに染め、顔にペイントを塗ったファンたちが詰めかけた。
 原稿の執筆には苦労した。音楽が大音量で流れていたため、テープに録音したインタビューの話がまったく聞き取れないのだ。しかも取材に応じてくれた若者たちは例の「放送禁止用語」をやたらと連発するので、この単語をコメントから削除するのが大変だった。









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