ナショナル ジオグラフィック日本版 年間購読申込





$B%J%7%g%J%k(B $B%8%*%0%i%U%#%C%/F|K\HG(B

LINE

取材ノート
深海底で崩れゆくタイタニック号

Line

<< 特集ページに戻る

Line

Photo

筆者の取材ノート
ロバート・D・バラード

Line

Photo

写真家の取材ノート
バート・フォックス

Line

「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Robert D. Ballard(上) and Mark Thiessen

取材現場から 取材現場から PHOTO
深海底で崩れゆくタイタニック号

筆者の取材ノート
ロバート・D・バラード
Best 最高の経験

 当初の目標を達成した私たちは、高解像度カメラが映し出す美しい映像で、タイタニックの姿を堪能した。まるで森の中を歩いて、花々を愛でるような楽しい体験だった。航海のすばらしさは、精一杯努力して目標を達成し、心地よい疲労感に包まれて帰路につく時にやってくる。だがそのためには自分を駆り立てなければならない。不可能に挑戦してはじめて可能なことが見極められる。これこそ私たちが成し遂げたことだ。


Worst 最悪の体験

 タイタニックの映像をテレビで実況中継することになっていた。そのため朝早く、米国海洋大気局(NOAA)の船舶「ロナルド・H・ブラウン」に乗って出発した。ところが待機している間に無人探査機ヘラクレスが故障してしまった。海中から回収してまた元に戻すのに少なくとも5時間は必要だった。無事修理を終え、放送まで残すところあと7時間。しかし海中に戻したヘラクレスがまたもや故障した。エンジニアは放送にはもう間に合わないと弱音を吐いたが、失敗は許されない。私たちは必死で解決策を考えた。
 ヘラクレスはケーブルで船とつながっているが、海流のせいで風に吹かれたように動きが安定しない。緻密に計算しないと狙い通りの海底に着地させられない。ヘラクレスが間違った海底に降りてしまったら、船を移動しなければならないが、船の動きにつれて海底のヘラクレスが動くまで45分もかかる。そこで私たちは船で移動を続けながら修理を行うことにした。うまくいけばタイタニックの甲板の前、1メートルの地点に着地する計算だった。そしてなんとか成功し、15分間の中継をこなした。中継が終わった瞬間、現場は「やったぞ!」という歓声に包まれた。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 今回の航海は信じられないような悪天候に見舞われた。ふだんならこれほど多くの嵐がやってくる時期ではないのだが、さんざんな目に遭った。予報では何の悪天候の予測もないのに嵐が到来した。そのため海に入れない状態が続き、日程のゆとりもなくなっていた。実況中継の夜も荒れるのではないかと心配したが、中継の直前と直後は荒れたものの、なんとか無事に放送することができた。海神ネプチューンがタイタニックの窓の中へ私たちを招き入れてくれたのだ。神々は私たちの味方だった。









本サイトに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
(c)National Geographic Society. All rights reserved.
(c)Nikkei National Geographic Inc. All rights reserved.

サイトマップ 著作権/リンク許可
広告出稿のご案内 会社案内
「特定商取引に関する法律」に基づく表示
個人情報保護方針 ネットにおける情報収集
個人情報の共同利用について