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取材ノート
砂漠に暮らす小さな“装甲車”、ラーテル

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Photo

写真家と筆者の取材ノート
キース・ベグ、コリーン・ベグ

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Carol Hughes

取材現場から 取材現場から PHOTO
砂漠に暮らす小さな“装甲車”、ラーテル

写真家と筆者の取材ノート
キース・ベグ、コリーン・ベグ
Best 最高の経験

 私たちは数年かけて、雄のボスキンと雌のリンドンという2頭のラーテルの行動を追跡調査した。ある晩、発情期のリンドンを観察していると、突然ひどく興奮して、まっすぐにボスキンのもとに向かった。ボスキンはリンドンを自分の巣穴に入れ、2頭は体を寄せて求愛行動を始めた。それから3日間、2頭の交尾を観察したが、私たちにとっては特別な出来事だった。これまで分かっている限り、ラーテルの求愛行動は記録されたことがなかったからだ。感慨もひとしおの経験だった。


Worst 最悪の体験

 ラーテルの子育てを観察したいと長い間待ち続けていたところ、とうとうリンドンが1頭の子どもを産んだ。背中に斑点のような模様があるので、パッチと名づけた。パッチが生まれたのは冬の初め。その前の夏は雨が少なかったため、リンドンは自分と子どものための食料を探すのに苦労した。とうとう食べ物がなくなり、パッチは生後3カ月で餓死してしまったが、私たちはただ見ているほかなかった。国立公園で働く者として、動物たちの暮らしに介入しないという原則を破るわけにはいかなかったのだ。とはいえ、胸がつぶれる思いだった。取材中に何度も大変な思いをしたが、パッチの死が一番つらかった。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 私たちに最初に慣れたラーテルを、アフリカーンス語で“小さな人”を意味するクレイン・マンと名づけた。クレイン・マンは若い雄で、まだ母親から独り立ちしたばかりらしい。すっかり私たちに慣れて、とってきた獲物を私たちの車の前に置き去りにして遊びに行ってしまったりした。たいていのラーテルはエサをとってくると、すぐに自分の巣穴に隠してしまうのに、私たちのことをベジタリアンと思い込んでいたのだろうか?
 クレイン・マンはいたずら好きで、いつも元気一杯。体を車輪のように側転させて砂丘を駈け降りたりした。そんなことをするラーテルは、クレイン・マン以外見たことがない。









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