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取材ノート
増える需要
迫る枯渇 原油


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筆者の取材ノート
ティム・アペンゼラー

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写真家の取材ノート
サラ・リーン

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Mark Thiessen (上) and Jésus Lopez

取材現場から 取材現場から PHOTO
増える需要 迫る枯渇
原油


筆者の取材ノート
ティム・アペンゼラー
Best 最高の経験

 写真家のサラ・リーンと一緒にオイルリグ(原油の掘削装置)のてっぺんで、安全管理責任者から聞いた話が面白かった。彼はとても話題の豊富な人物だった。米国のテキサス州西部やアフリカなど世界各地の油田で働いた時の経験や、昔の油田がいかに危険であったかを語ってくれた。テキサスの油田を題材にした、こっけいできわどい描写のある、コール・トンプソンの『チョコレート・リザード』という小説まで薦めてくれた。チョコレート・リザードとはこげ茶色のトカゲ皮のブーツのことで、テキサスの油田で働く人たちの中では人気の高い代物らしい。


Worst 最悪の体験

 メキシコ湾沿岸のテキサス州コーパス・クリスティのドックに、沖合での原油掘削に向けて整備中の石油プラットフォームを見に行った時、閉所と高所に対する恐怖を味わった。石油プラットフォームは巨大な構造物だ。このプラットフォームも高さが46メートルほどあって、浅い海の上に浮かんでいた。脚部に取り付けられた、「ポンツーン」と呼ばれる、薄汚れた箱型の浮きの内部へ下りていった。通路はとても狭く、頭をぶつけないように気を付けなければならなかった。それに加えて、すさまじい機械音やこもる熱気、塗料のにおい、いくつもの耐水扉に悩まされた。私が汗をかいていたのは暑さのためだけではなかった。
 その後、全長約250メートルの巨大な掘削船で沖合へ出た。デリック(油井やぐら)の高さは水面から122メートル、セコイアの木よりも高かった。掘削装置の安全管理責任者と写真家のサラ・リーンとともに、ぐらぐら揺れるエレベーターでデリックのてっぺんへ。鋼材を格子状に組んだだけの吹きさらしの通路に立って、眼下の掘削床や船の甲板を見下ろした時は、軽い吐き気に襲われた。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 原油を抽出できるタールサンドの取材でカナダを訪れた時のこと。車は「ナショナル ジオグラフィック」誌が手配してくれたのだが、レンタカー会社が空港に用意していたのはマスタングGT。多分17年前のモデルだ(そういう私は44歳だが)。ホイールはクロムめっき、ボンネットには吸気口がついていて、排気音はやかましかった。
 エドモントンではシェル・カナダ社の上級副社長ニール・カマータと会見の約束を取り付け、タールサンドに含まれるタールから原油を抽出する施設で落ち合った。やたらにガソリンを食う、音のうるさいマスタングで乗りつけた私に対し、石油会社の役員は燃料効率の高いホンダのシビックで登場した。なんともばつが悪かった。









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