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取材ノート
ペルー・ビルカバンバ山脈に隠された謎

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筆者の取材ノートから
ピーター・フロスト

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写真家の取材ノートから
ゴードン・ウィルツィー

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「取材現場から」は、筆者と写真家へのインタビューを編集したものです。
本誌の記事と一部が違うことがあります。

写真=Gordon Wiltsie (上) and Miki Meek

取材現場から 取材現場から PHOTO
ペルー・ビルカバンバ山脈に隠された謎

筆者の取材ノート
ピーター・フロスト
Best 最高の経験

 遠征に出発して4日目、私たちは深い渓谷を二つ越え、セロ・ビクトリアの山腹を遺跡をめざして進んでいた。みな浮かない気分だった。調査隊に加わった現地の住民から、遺跡などないと告げられたからだ。
 だが突如、インカ時代の巨大な城壁が目の前に現れた。全員がほっとして大喜びした。子供のように小躍りしたよ。後で分かったことだが、住民は私たちがチョケキラオのような立派な遺跡をさがしていると思ったらしい。城壁との出合いには心から感動した。


Worst 最悪の体験

 第1回目の遠征時には、クオリワイラチナ遺跡の東端に達したにすぎず、中心部まではたどり着けなかった。だが双眼鏡で眺めてみて、セロ・ビクトリアの西側にはまだ未発見の遺跡が残っていることを確信した。2回目の遠征の3日目、セロ・ビクトリアの山中を流れるリオ・ビアンコ渓谷の北側に、遺跡らしき場所を見つけた。ところがその山腹のあちこちで火が燃えている。土地に住む隊員のひとりにあれは何かとたずねると、「女房たちが畑を焼いているんですよ」という。あの辺りに遺跡はないかと聞くと、「ない」という答えだった。その答えを聞いてがっかりした。私たちは、土地の住民なら遺跡があるかどうかは知っているはずだと決めてかかっていたのだ。それでも私たちは前進したが、全員が、遠征にこれだけの時間と資金を注ぎ込んでも、何の発見もできないのかと空しい思いに暮れていたはずだ。


Quirkiest 最も奇妙な思い出

 今回の遠征では馬に関して、何度も信じ難い体験をした。ナショナル ジオグラフィック協会の支援による最初の遠征の1日目には、意地の悪い馬に蹴られた。
 斜面をよじ登って、山道を降りる馬の写真を撮った時のこと、斜面から降りかけた私が足をすべらせると、その音を聞いて馬が脅えた。馬は悪意のこもった目で私の方を振り返り、狙いをつけて私を蹴った。大したけがにはならなかったが、右の太ももには蹴られた跡がいまでも残っている。このできごとの後、この馬は荷運び専用にして、特別重い荷を背負わせた。2回目の遠征時では、行きに2頭のラバが背中に乗った隊員を振り落とし、帰りには私の乗った馬が岩場で脚を滑らせて転び、馬の下敷きになった私は肋骨を折った。幸い、大事には到らなかった。こんな苦労をしてまで馬やラバに乗る価値があるのかとも思うこともあるが、目的地までの長くて険しい道のりを思えば、ほかに選択肢はなかった。









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