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特集
取材現場から
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イラクの歴史遺産
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。



本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。


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文=アンドリュー・ローラー 写真=スティーブ・マッカリー、ランディ・オルソン

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今も治安が不安定なイラクでは、国内各地にある遺跡で文化財の略奪の危険が高まり、被害は深刻になっている。ナショナル ジオグラフィック協会の支援した調査隊が現状を調べた。

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 大量略奪に遭っているイラクの文化財の現状を調べるために、この5月、ナショナル ジオグラフィック協会の支援を受けた調査隊が結成され、米ミシガン大学人類学博物館のヘンリー・ライト教授らが、メソポタミア平原を支配した古代都市が誕生したイラクを訪れた。

詳しくは本誌をお読みください。

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もっと知りたいなら…

今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 1991年の湾岸戦争当時、イラク南部のウルにある、約4000年前に建てられた世界的に有名な遺跡、ジッグラトが銃撃を受けた。ジッグラトは、上部が平らなピラミッド型の巨大な建造物で、ユダヤ人の祖先アブラハムの誕生地と伝えられる。
 一部の考古学者は、ジッグラトを銃撃したのは米軍だと考えている。彼らの説によれば、湾岸戦争で戦闘機を使わなかったイラク軍には、ウルは銃撃できなかったはずであり、ましてや自国の遺跡を破壊するとは考えにくいという。この事件をインターネットで調べると、こうした議論がいくらでも見つかる。いったいこれらの主張は真実なのか、それとも根拠のないうわさにすぎないのだろうか。
 米軍の総合参謀本部と海兵隊によれば、イラクは湾岸戦争で戦闘機を使用していたという。国外へ脱出したものもあれば、米軍に撃墜されたものもあったという。
 私は2003年2月、米国防総省の非公開報告書の中に、同省が撮影した、ジッグラトの大階段の両脇に2機のイラク軍のミグジェット戦闘機が飾りもののようにおかれている写真を見つけた。写真に添えられた文章によれば、イラク軍がそこに飛行機をおいたのは、米国を挑発してジッグラトを破壊させ、世界のマスコミを通じて反米感情をあおるためだということだった。報告書には、米軍はこのミグを攻撃しなかったと述べられている。
 この報告書の写真に信憑性はあるのだろうか? より正確な情報を求めて、私はこの報告書を作成した国防総省の広報官に面会した。広報官は写真が国防情報局から提供されたものであることを指摘した。そこで国防情報局に電話をかけると、その件は国防総省に問い合わせろという。
 要領を得ない話だった。これでは米国の考古学者の抗議にも反論できない。91年、当時のチェイニー米国防長官は、ジッグラトのかたわらにミグがおかれている、報告書のものとは別の写真を示し、これを米軍が“処理した” と語った。考古学者と一部のマスコミは、この発言を米軍がミグを爆破したのだと理解したのだ。
 湾岸戦争後、この考古学者たちが現地を訪れると、ピラミッドには400カ所もの弾痕があった。
 次に私はある著名な法学教授から話を聞いた。この人物は91年に米空軍の戦術航空軍団で弁護士を務め、米空軍による爆破や銃撃の合法性の調査を指揮していた。
 教授は、米空軍はジッグラトを破壊していないと断言し、犯人はイラク人ではないかと語った。湾岸戦争後、圧制をしくフセイン政権が意外にもろいことが分ると、各地で暴動が起きた。破壊はその時起きたのではないかという。とはいえ、これも仮説に過ぎない。
 過去のニュース記事を調べてみると、ジッグラトの破壊はイラク兵によるもので、湾岸戦争以前に機関銃を配置したか、頂上に砲台を据え付けた際についた跡だとする記事を見つけた。
 別の記事には、破壊は米海兵隊によるもので、91年に米軍がジッグラトを占領したあとで兵器を据えつけたためだと書かれていた。英国の新聞に載った米軍将校のインタビュー記事によると、考古学団体から渡されていた歴史的遺跡のリストにウルのジッグラトが入っていたため、爆撃は直前に中止されたという。
 結局、ウルを銃撃したのは誰だったのか? 誰かが名乗り出ない限り、その答えは永遠に分らないだろう。

――デビッド・ウッデル

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関連リンク

ナショナル ジオグラフィック協会によるイラクの文化財調査レポート
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/topics/n20030613_1.shtml
ナショナル ジオグラフィック協会の委員会が調査研究のために派遣した考古学者チームからのレポート。

イラク博物館のホームページ
http://info.uibk.ac.at/c/c6/c616/museum/museum.html
所蔵品の写真と概要説明があり、イラクの文化遺産をじっくりと見ることができる。

シカゴ大学オリエント研究所のホームページ
http://www.oi.uchicago.edu/OI/default.html
イラクの失われた財宝について学べる。





日本版の過去記事

1999年11月号「国連制裁下の現地で見た イラクの真実」


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