重力レンズで太古の銀河を観測

2014.10.22
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ハッブル宇宙望遠鏡は、手前に位置する銀河団「エイベル23(Abell 23)」に阻まれて地球からその姿を見ることができない、はるか彼方にある銀河の3つの画像をとらえることに成功した(写真のa、b、c)。

Image by NASA / ESA; Acknowledgement: A. Zitrin (California Institute of Technology)
 ハッブル宇宙望遠鏡は、手前に位置する銀河団「エイベル23(Abell 23)」に阻まれて地球からその姿を見ることができない、はるか彼方にある銀河の3つの画像をとらえることに成功した(写真のa、b、c)。 130億光年もの彼方にある銀河の3つの画像は、「重力レンズ効果」という現象を利用して観測された。

 その仕組みはこうだ。地球上の観測者とはるか彼方の天体の間に位置する巨大銀河エイベル23によって、遠くの銀河から発せられる光が屈折。レンズのような効果を発揮し、天体が大きく見えるというわけだ。さらには、やはりレンズ効果によって銀河の画像は3つに分割されることになる。

 この小さな銀河はこれまで観察された銀河のなかでも最も遠くにあるものの1つで、原初の宇宙の様子を垣間見る機会を天文学者たちに与えてくれている。

 写真は、NASAと欧州宇宙機関(ESA)により10月16日に公開された。

Image by NASA / ESA; Acknowledgement: A. Zitrin (California Institute of Technology)

文=Jane J. Lee

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