カアバ神殿の周回、大巡礼「ハッジ」

2014.10.06
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1965年に撮影された写真の中心に見えるのは、メッカ及びイスラム教において最も神聖な場所とされるカアバ神殿。神殿の歴史はイスラム教の出現前まで遡り、現在は世界最大のモスクであるマスジド・ハラーム内にある。

Photograph by Thomas J. Abercrombie / National Geographic Creative
 1965年に撮影された写真の中心に見えるのは、メッカ及びイスラム教において最も神聖な場所とされるカアバ神殿。神殿の歴史はイスラム教の出現前まで遡り、現在は世界最大のモスクであるマスジド・ハラーム内にある。 モスクに入った巡礼者たちは、カアバ神殿の周りを反時計回りに7回歩き、1回ごとに神殿下方にある黒石に接吻する。混雑していて黒石に近づけない場合には、指差すだけで良いとされる。

 黒石は謎に包まれているが、ムハンマドが605年にカアバ神殿の東側の壁に収めたものと信じられている。石は何世紀もの間に割れて破片となっているが、無数の手が触れる表面は滑らかだ。信心深い人々は、アダムとイブの時代に天から落ちてきたものと信じている。

 欧米の歴史学者たちは長年にわたって隕石説を唱えてきたものの、最近はその信憑性が疑われている。ロンドン自然史博物館は2000年、地上の岩石が隕石と誤解されている可能性を指摘した。

Photograph by Thomas J. Abercrombie / National Geographic Creative

文=Brian Clark Howard

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