中国の巨大洞窟、容積では世界最大

2014.09.29
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カメラのフラッシュで緑色に光る苗洞(Miao Room)内を流れる格凸河(Getu He)。面積では世界第2の規模と されている。

Photograph by Carsten Peter / National Geographic
 うねる山々に隠れ、地下を流れる川を辿らなければ到達することのできない中国雲南省の巨大な洞窟、苗洞(Miao Room)は世界最大の容積を持つことが28日、国際的な地図作成チームの報告でわかった。 ナショナル ジオグラフィック協会が支援するレーザーによる地図作成のための探検隊が、この週末に英国で開 催された全英洞窟会議で新しい測定結果を報告した。

 2013年度の国際洞窟探検隊の英国人隊長の一人、リチャード・ルー・ウォルターズ(Richard "Roo" Walters) 氏は、中国桂林にある中国地質科学院岩溶地質研究所の援助を受け測定にあたり、苗洞の容積は1078万立方メー トルだと報告した。

「これは、K2がエベレストよりも大きいことを発見するようなものだ」と探検隊リーダーの一人、ティム・アレ ン(Tim Allen)氏はEメールで述べた。苗洞の容積はこれまで世界最大とされていたマレーシアのサラワク洞窟 を10%ほど上回る。しかし、サラワク洞窟は面積では今もなお世界最大で、およそ15万4500平方メートルの広さ だ。

◆洞窟の測定

 1989年、中国と欧州の地質学者チームが記録したところによると、苗洞は中国雲南省の紫雲格凸河穿洞(Ziyun Getu He Chuandong)国立公園の下にある広大な格必河(Gebihe)洞窟の一部である。

 探検隊は2013年に初めてレーザーによる広範囲にわたるスキャン調査を行い、洞窟の地図化を行った。広さを 推定し直すため、研究チームは英国ランカスター大学の専門家とともにスキャン結果を再加工し、より正確な測 定値を導き出した。

 また、同研究チームはこの会議で、中国南部にある別の二つの大きな洞窟、タイタン洞窟およびホンメイグイ 洞窟、そしてサラワクチャンバーの新しいレーザー測定結果を発表した。

Photograph by Carsten Peter / National Geographic

文=Dan Vergano

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