T・ルーズベルト、消えゆくライオン

2014.08.11
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過去数十年でライオンの個体数は30%減少しており、アフリカを象徴するネコ科動物の行く末が懸念されている。

PDIL Hasselblad/ National Geographic Creative
 過去数十年でライオンの個体数は30%減少しており、アフリカを象徴するネコ科動物の行く末が懸念されている。 8月10日の世界ライオンデー(World Lion Day)を記念し、ナショナルジオグラフィックは最も注目すべきなライオンの写真の数々を公開した。

 写真は、大統領退任直後のセオドア・ルーズベルトが主導した「スミソニアン・ルーズベルト・アフリカ探検」(1909~1910年)で集められ、博物館に展示されたライオンの剥製。

 この“探検”はスミソニアン博物館と新設の国立博物館(現国立自然史博物館)の展示品のために、アンドリュー・カーネギーの出資とルーズベルトの自著による収入にスミソニアン協会の資金も加えて実施され、英領東アフリカ(現ケニア)からベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)などで1年間にわたり、ライオンだけでなく昆虫やモグラからカバやアフリカゾウまで1万1400もの動植物標本を収集した。このうち約1000頭が大型動物で、“ビッグ・ゲーム・アニマル(大物狩りの対象動物)”であったライオン、ヒョウ、チーター、ゾウ、スイギュウ、サイなどが約500頭だったという。

 実際のハンティングを率いたのは伝説のビッグ・ゲーム・ハンター、R・J・カニンガム(R. J. Cunninghame)で、やはり著名なハンターで探検家のフレデリック・セルー(Frederick Selous)も加わっていた。全米ライフル協会の終身会員になっていたルーズベルトも息子のカーミットとともにアフリカゾウなど多数の大物を仕留めている。

Photograph courtesy PDIL Hasselblad / National Geographic Creative

文=Katie Langin

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