イボダンゴ、透明骨格標本

2014.02.20
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ダンゴウオ科のイボダンゴ(学名:Eumicrotremus orbis)。アメリカのシアトル水族館で展示されているアダム・サマーズ(Adam Summers)氏の作品。

Photograph by Adam Summers
 ダンゴウオ科のイボダンゴ(学名:Eumicrotremus orbis)。 ガラス細工のような標本ができあがるまでには、ホルマリン固定から始まる時間と手間が必要になる。染色の段階では、まず軟骨部を青く染めるアルシアンブルー溶液に漬ける。

 次に過酸化物で軽く脱色し、消化酵素トリプシンで肉を溶かす。この段階で骨をはじめとする石灰化した硬い組織は、アリザリンレッドSで紫に染める。最後にグリセリンに浸せば、透明骨格標本がやっとできあがるという寸法だ。

 何十年も前から存在する手法だが、「研究者には独自のちょっとしたレシピがある」とサマーズ氏は言い添えた。「意識したのは、論文に添えるような写真にならないようにすること。初めてにしては楽しめたよ」。

Photograph by Adam Summers

文=Liz Langley

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