40年前の金星、マリナー10号撮影

2014.02.13
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1974年2月5日、NASAの宇宙探査機マリナー10号のミッションで撮影された金星初のクローズアップ写真。写真は紫外線フィルタを用いて撮影され、金星の曇った大気を表すため人間が見た場合に近づけて着色されている。

IMAGE BY NASA
 1974年2月5日、NASAの宇宙探査機マリナー10号のミッションで撮影された金星初のクローズアップ写真。 写真は紫外線フィルタを用いて撮影され、金星の曇った大気を表すため人間が見た場合に近づけて着色されている。

 厚い雲に覆われた金星の表面温度は470度を超え、大気の量は非常に多く、地表の大気は90気圧にもなる。大気はCO2が96%が占め、強い温室効果が起きている。

 また、硫酸の粒でできた雲が何キロもの厚さで広がって太陽光をさえぎるため、地表に届く太陽光はわずか2%に過ぎない。

 金星の上空では、緯度に関わらず東から西へ向けて秒速100メートルの風が吹き荒れている。自転速度が秒速1.6メートルと遅い金星では、その60倍ものスピードで移動する大気は他の惑星で見られない異例のことで、「スーパーローテーション」と呼ばれている。

 スーパーローテーションという特殊な風はその後土星の衛星タイタンでも発見されているが、そのメカニズムはまだ解明されていない。

 マリナー10号は、1973年11月3日にアトラス・セントール・ロケットによって発射され、翌年金星に到達した。さらに水星に接近・観測のあと、1975年3月24日に交信を終了、(小惑星などとの衝突がなければ)現在も太陽を周回していると考えられる。

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