ピラニア4万匹を密輸

2014.01.31
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鋭い歯をむき出しにするピラニア・ナッテリー。

PHOTORGAPH BY TOM BRAKEFIELD, CORBIS
 1月29日、ニューヨーク在住の男が4万匹近くのピラニアを密輸し、市内で販売しようとしていたことを法廷で認めた。 ジェエル・ラコワー(Joel Rakower)容疑者(66歳)はブルックリンの連邦裁判所で2011〜2012年の起訴案件に関する罪状認否を行い、3万9548匹、3万7376ドル(約385万円)相当のピラニアを密輸したことを認めた。

 罪状認否のなかでラコワー容疑者は、クイーンズ区にある自身の会社トランスシップディスカウント(Transship Discounts)が香港の熱帯魚販売業者からピラニアを購入し、その際、おとなしい熱帯魚で観賞魚として人気のある“シルバーテトラ”と虚偽の表示をするよう業者に指示したと供述した。

 ニューヨーク市はピラニアの飼育を法令で禁じており、また米国改正レイシー法(Lacey Act)でも違法な生物や植物の輸入を禁止している。

 ピラニアは鋭い歯を持つ南米原産の淡水魚であり、縄張り意識が強く、性格がどう猛なことで知られる。約20種類が確認されており、人に危害を及ぼす可能性があるとして、アメリカの25の州で持ち込みが禁止もしくは制限されている。

 1913年、セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)元大統領はピラニアを「世界で最も凶暴な魚」と呼んだ。そこまでどう猛ではないにしても、人に噛みつき、危害を与える可能性は十分にある。

 2012年12月、ピラニアの一種であるピラニア・ブラック(学名:Serrasalmus rhombeus)は、同じ体重で比較した場合、現存する魚類のなかで最強の顎を持つことが認められた。

 罪状認否のなかで、ラコワー容疑者は7万ドルを超える罰金と賠償金の支払いに同意し、彼の会社は2年間の執行猶予処分となった。

 クイーンズ地区検事のリチャード・ブラウン(Richard Brown)氏はメディアの取材に対し、ラコワー容疑者の行為を「私欲に駆られ、人々や環境の安全を顧みることなく行ったものだ」と述べた。

 一方、ラコワー容疑者の弁護士は1月29日付けの「Newsday」紙オンライン版で、同容疑者は熱帯魚の卸売業に30年も携わっており、今回たまたま間違った判断をしただけで、代償も支払っている」と述べている。

PHOTORGAPH BY TOM BRAKEFIELD, CORBIS

文=Brian Clark Howard

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